テナ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
復讐の意味
狡噛さんメインエピソード。
1期で日本に居られなくなった狡噛の1期後の話となって居ます。
最初からアクションにカーチェイスしながらの狙撃戦と言うカッコ良く振る舞います。
なんか凄くいい人って感じがしましたね。
で、狡噛さんに弟子入りしたいと言う女の子が現れます。
親の仇を取りたくて戦闘方法を学びたいんだとか。
槙島に復讐をしても復讐に命を掛けるものではないと話す狡噛。
逆に親の仇を取りたいテンジンは狡噛の言う言葉が理解できませんでした。
良く聞くのは……
復讐は何も産まない。
復讐は憎しみしか産まない。
確かにそうかもしれない。
大切な人を奪われて仇を取っても大切な人の生命も時間も戻らない。
敵討ちをしても自分の気持ちがスッキリすることも無いだろう。
自己満足にならないんじゃないか……
寧ろ、大切な人からすれば自分の為に危険な復讐をしないで欲しい、悲しくて辛くてもいつの日か心から笑える日がくるまで、生きて欲しい。
そう願うのではないでしょうか?
何故なら、大切な人(命を奪われた)も残された人を大切に思っていたから……いゃ、思っているから。
そう思いましたね。
ただ、復讐したいってテンジンの気持ちも理解出来る部分があります。
大切な人の命を奪った奴を許せないのは当然だし怒りも憎しみも解る、それが沸くのは当然です。
復讐心が沸くのは大切な人を本当に大切に思っているからこそです。
それも当たり前の感情なんですよね。
でも、狡噛は「人を殺すと慣れてくる」「自分が何のために生きているか解らなくなる」と話ます。
きっと、それが狡噛がテンジンに復讐させたくない理由なのかも?しれませんね。
狡噛さんが復讐したのは間違えないです。
でも、狡噛さんは復讐と言いつつもジュビラが捌けない槙島を止めるには殺るしかなかったのかもしれませんね。
これ以上犠牲が出る前に……
で、そんな時にテンジンが黒幕に危害を加えられます。
彼女は自分を殺そうとした男を殺害しようとしたのですが、引き金が引けませんでした。
狡噛の「人を殺したら殺す前には戻れない」と話す彼の言葉が頭に過ったからでした。
テンジンは話します。
「私の為に偽物の交渉でも停戦は本物だから争うより価値がある。」だからテンジンの仇を取るような事はしないで欲しいと……
彼女の言う通りですよね。
争いがなくなるのならそれが1番だと思います。
結局、1番悪いのは復讐される様な事をした人なんですよ。
誰かを傷つけなければ争いなんてないのに、そんな簡単な事が難しい、だから争いが起きる。
悲しい現実ですね。
で、最後は悪役を引き受ける事になる狡噛さん。
戦闘シーンはカッコイイですねw
狡噛さんの戦闘はいつまでも見えるくらいのカッコ良さがありますねw
で、今回は外務省が狡噛をスカウトにきます。
3期で狡噛さんが外務省に居た理由が解るエピソードでもあるわけですね。
狡噛さんファン必須のエピソードであり3期の狡噛さんのポジションを知る為の必須のエピソードですね。