ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
生きる目標を失った青年と捨てられたアンドロイドのひと夏の思い出。
ある雨の日、敬一郎は捨てられたペアレンツ(アンドロイド)を拾ってくる。修理不能と判断され物置に放置しておく。が、朝、突然動きだす。捨てられたときに持っていたヒマワリの花から、「ふらわー」と名付ける。ある事故をきっかけに生きる目標を失った敬一郎とふらわーの儚い夏の日々が始まる。
内容的にはどこにでもありそうな、ありふれた話で、主人公は拾ってきたペアレンツとともに暮らし、生きる目標を見つけ、最後にペアレンツは活動を停止してしまう物語。ありがちなのですが、画なのか、テンポのよさなのでしょうか、感情移入しやすく、とても心温まるお話でした。
ふらわーは、旧式で故障個所もあり、できのいいペアレンツではない。だから捨てられたのか?それとも壊れたから捨てられたのか?その辺の描写はありませんでしたが、敬一郎に拾われたふらわーは一生懸命頑張ります。記憶機能にも問題があるため、毎日日記をつけるようになります。そこには敬一郎との生活の中、覚えたこと、発見したこと、楽しかったこと色々書かれています。
一方、敬一郎は事故で家族を失い一人暮らし。好きだったバンドもやめ今は半ば引きこもり。生きる目標を見失いさまよう毎日。
しかしふらわーとの出会いで、愚直なまでに「生きる」ということを楽しんでいる姿を見て、少しずつ心が動いていく。
二人にとっていつまでつ続くのかわからない、儚く、楽しい日々。しかしその日々も終わりを告げることになる。
急にほとんど動けなくなったふらわーを敬一郎は海へ連れて行く。約束の海へ。そして。。。
とにかく、ふらわーがカワイイですね。一生懸命敬一郎に尽くしていく姿は、健気でホントにカワイイ。最後の海のシーンは、ホントに良かった。ふらわーの「だから、敬一郎さんちの子でいさせてください。ずっと。淋しくないです、一緒なら。」この言葉には涙が止まりませんでした。
短編作品ですがキャラも内容も物語もしっかりした良い作品だと思います。
~~~個人的疑問点。。。(深くはツッコミませんが。。気になったもので。。)
なぜにふらわーは捨てられたのか?
なぜ急に再稼働し、また急に稼働停止したのか。
ちょっと気になりました^^;