蒼い✨️ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おとな?のゆるキャン△
【概要】
アニメーション制作:C-Station
公開日:2022年7月1日
監督:京極義昭
時間:120分
メディア:映画
出自:『まんがタイムきららフォワード』→『COMIC FUZ』にて連載中の漫画作品
原作者:あfろ
【感想】
アニオリストーリーの映画であり、見た目が髪型以外の変化に乏しいものの、
主要メンバーが女子高生から25歳ぐらいの社会人に変化している、
続編?番外編?みたいな、いつものシリーズからの未来の話。
作品の正史に組み込まれるかパラレルワールドかは不明です。
結論から言うと、この内容で休憩なしの2時間は長すぎです。
このアニメのファンは多分、笑顔と癒やしを求めていると思うのですが、
それを長編映画の尺で続けられると、元々の起伏の少ない演出が手伝って、
自主的に気分転換の休憩を入れたくなります。
今回は、全員が学生時代と違ってお金も責任もある社会人になっていて、
住所も東京から名古屋までバラバラ。
それが仕事の合間にキャンプ場づくりをすることになった彼女たちの頑張りから、
消費者としてキャンプの楽しみを享受してきた自分たちが、
大人になった立場から、もっと色んな人たちに同じ機会を与えるための場所づくりで、
キャンプへの恩返しをしたかった話なのだと解釈しました。
観光地レポ番組みたいだったのがテレビアニメ版とすると、
今回の映画では、時間の経過とともに変わりゆく世界で、
古くなったものに思いを馳せたり大事にする“再生”をテーマにしていて、
いろんな人の手を借りながらのキャンプ場づくり。
そこにいろんな人間とのつながりを重視しての“共生”を扱ってるのって、
これってDASH村に似てない?と思っていましたら、
ネットでは既にあちこちで言われていたのに失礼ながら笑ってしまいました。
野クルメンバーによるキャンプ場づくりはボランティア活動でしょうか?
作業のために重機の免許をわざわざとったり、彼女らが好きでやっていることとは言え、
やりがい搾取的なものを感じたり。労働には対価が支払われるべきと言いますか、
無償活動の範囲を越えているような。一応は役所絡みの案件ですので、
賃金が発生していても、おかしくはないですよね。
展開に山と谷を作るために土器発掘で彼女らの作業を中断させたり、
再開するためのアイデアを出して乗り切ったりで、結局はドラマにもならず、
あれこれしているうちにキャンプ場が完成してのハッピーエンドで、
エンドロールに入ってしまいましたが、
話のテンポが悪くて、もう少し短く纏めて欲しかったのが偽らざるところでした。
これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。