Mi-24 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
胸をえぐり取るような台湾の話し
幸せになりたい。
でも、どうすれば幸せになれるの?
何をすればいいの?
何をしてはいけないの?
しかし、立ち止まってはいられない。
お金を稼がないと生活できないから。
何が正しくて何が間違っているのか分からないし、誰も教えてくれない。
真っ暗な闇の中を駆け抜ける。
1949年、悪魔のような中国人達の台湾来襲。
国共内戦で敗れた蔣介石の率いる国民党が、ダグラス・マッカーサーの指示で台湾にやって来た。
当然台湾に住んでいる人達の意思は一切無視して、米国が勝手に決めて暴力(武力)で強制。
国民党は独裁政権による恐怖政治を開始。テロ国家のアメリカ合衆国がバックアップしてくれるので台湾国内限定ならなんでもできるぞ!
このアニメでは台湾の人達が国民党の恐怖政治で、どれだけ酷い目にあってきたのかが延々と語られる。
正に生き地獄。
主人公のチーは国民党の洗脳教育を受けていたが、段々と「何かおかしいのではないか?」と気が付き始める。
『真実というのは想像と違う事が多い』
『人の話しは真意とは限らない、真実や答えは自分で探せ!!』
『自分の目と知恵で世界を見ろ』
『何を信じるかで人生は大きく変わる』
全てが上手くいかない人生。
それでも諦めず、前を向いて歩き続けるチー。
チーだけではない。チーの友人のベティやショーンもそうだ。
現状に絶望し、塞ぎ込んで蹲ることもなく。
幸せを求めて戦い続ける人達の物語。