ace さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
規制前最後の「イカレ作品」
・違和感のかたまり、声優さん
パパとお巡りさんの声が・・・まったく違う!!
なにと?って?
第一期天才バカボンと、次作である元祖天才バカボンと、です
雨森雅史・・・この過去2作のパパの声優です
旧スネ夫のあの肝付兼太が「バカボンのパパを演じるために生まれてきた」とまで言った
雨森雅史が交代してるんですね
別に今作のパパの声優が下手とか合ってないとかじゃない
テツと言えば西川のりお
ドラえもんと言えば大山のぶ代
悟空と言えば野沢雅子
バカボンパパと言えば雨森雅史
というように、アニメのキャラと言うのは「この人以外考えられない」というキャラがいます
天職と言うか、このキャラを演じるためにいるんでは、というドハマリ声優がいるもんですどっかに
雨森雅史じゃないパパは、どれほど演技が光っていても、どこか違和感を感じてしまう・・・
お巡りさんも肝付兼太から変わったけど、まぁこれはいい
そもそも第一作は肝付兼太じゃなかったし
今作のお巡りさんの声も好きだ
声優さんの違和感はまだある
はじめの声だ
はじめの声優は過去2作では、タラちゃんの貴家堂子だったんですが
今作は変わっている
それがまぁ、別人レベルで変わっていて貴家堂子を踏襲する気は一切ないので違和感しかない
生意気なクソガキみたい
そしてレレレのおじさん
過去2作のレレレのおじさんは、パパの雨森雅史と同じくこの人しかいない!というような
ぴったりドハマリだったんですが
今作はやたらテンションが高いまったくの別人と化してしまった・・・
あかんなぁ・・・
・おそらく日本アニメ最後の「ち◯こ」
いやぁ~・・・度肝抜いたわ
はじめちゃん(4歳)のち◯こが・・・やばいwww
ドラえもんやバカボンの過去2作などの昭和や平成初期アニメは
小学生のち◯こがふつーに隠されもされず出ていたわけだね
ど根性ガエル(中学2年と3年)でもち◯こが出ていたなぁ・・・あれも
「中学生のち◯こ出してええんか・・・」と驚いたが、
しかし、これらはデフォルメ化されたち◯こだ
クレヨンしんちゃんの「ぞうさん」でお馴染みのあの形状ってことね
しかし・・・この平成バカボンのはじめのち◯こは・・・
めちゃくちゃリアル
言葉で言うのは難しいが
とにかく、やばいですwww
いや、「ぞうさん」でええやん
なんであんなリアルなの・・・
・過去2作の焼き直しがある
元祖で見たぞ・・・な中身がかなりある
しかしそのまま焼き直ししてるわけではなく
キャラや結末、展開がまったく違い、これはこれでいい
◯よい
・これこそが「天才バカボン」、これでいいのだ!!
俺が全アニメ史上最も頭のおかしいアニメだと断言できるこのバカボン
全アニメシリーズ、初期バカボン→元祖天才バカボン→そして今作
すべて視聴した
どれもやばいけど、一番やばいのが、今作!!
・紛れもなく天才バカボン
平成になり、そろそろ色々めんどくせー規制が入ってくる時期
だが・・・この平成天才バカボン
規制の影響が0!!
昭和時代の過去2作よりやばい
このぶっ飛んだイカれた内容は・・・・紛れもなく天才バカボンである
・おそらく規制前最後の「イカレ作品」
平成という時代はアニメや他のテレビジャンルすべてが規制まみれになる時期であるが
この平成天才バカボンはぎりぎり?この規制前の作品になるのかな?
明らかに内容がやばい
殴る蹴るは当たり前、女子供への暴力、動物虐待、患者虐待、殺人、リアルなち◯この描写
死体の埋葬、詐欺、DV、他人への残虐行為、無免暴走行為、ナチ式敬礼などなど
どう考えても規制など1ミリも受けていない
「バカボン」ここに極まれリ!!
・パパに人間味が付与される
過去2作とも頭イカれてるただのやべーオヤジって感じで
人間味はあまり感じられなかったが
今作はちゃんと怒るべきところで怒り、悲しむべきところで悲しみ、ビビるべきところでビビる
過去2作あんま感情はなかったんですよね
淡々としてると言うか・・・ただただ機械みたいに頭おかしい行為をするだけだったが
今作は「ちゃんと人間してる」という感じ・・・わかる?
・表情も豊かになった
おそらくこれがパパが人間味を獲得したと考えた最大の理由
過去2作はいつもの点目で表情の変化はあまりなかったように思うが
今作はコロコロ表情が変わり、人間っぽい
かなり新鮮
・焼き直しがかなり多いが、中身と結末が全く違う
同じストーリーを2種楽しめる感じでとても良いです
過去2作視聴済みの俺は「そうそう、ここでこうなるんだよなー」と懐かしく思うとともに
展開が過去2作と違った場合は「こういうことがあったのか!」とか「こういう結末もあるのか」
と、中々にわくわくすることもある
・パパの声優
上の方で「声優の交代で違和感を感じる」と書いたが
パパの声優さんはこれでいいのだ!
違和感は消えないが
今作のパパの声優さん、これはこれでいい
これで合っている
よくわかってるわ~この声優選んだ人
・極めて珍しいバカボンの学校生活が描かれる
約140話ぶりにバカボンの学校の様子が出る
第一期では頻繁にあったんだが、第二期の元祖で(たしか)全消滅
そして今作最終盤で復活する
第一期から見てきて、バカボンの学校生活の様子を楽しんで見ていた俺はうれしかった
・過去2作の胸糞回がだいぶマシになった
おそらくこれが最もいい点かな
過去2作では2度と見たくない、みたいな胸糞回やくそつまらん回がちょくちょくあったんですが
今作で同じ焼き直し回でも結末や展開がだいぶ違うんで
かなりマシになっていた
でもまぁ胸糞には違いないけどねwww
◯わるい
・胸糞回はある
だいぶマシになったとはいえ0にはなっていない
ここが唯一の悪い点
と言っても、46話ある中で1,2回くらいですけどね
赤塚作品は本当に多いです胸糞回
「あ太郎」とかが代表格
◯THE VERDICT
10/10
・バカボンTVシリーズ3作最高傑作
明らかに過去2作よりおもしろいと思います
過去2作の胸糞回はかなりマイルドにされて悪くなかったし
ふつーにおもしろかった
声優さんの違和感はわりとすぐに消えます
はじめとレレレだけは慣れなかった・・・あれは合ってないと思うわ
・アニメシリーズで最も原作に近いバカボン
原作で頻繁に出てくるどデカイ変顔など
過去2作は一切なかったのに、今作ではけっこう出てくる
内容もちゃんとイかれてるし
おそらく、最も原作に近いと思われます
・「幸せなあの頃」を切り取ったアニメ・・・
バカボン一家が幸せ絶頂だったころのアニメです
過去2作のレビューでも書いてたけど
バカボン家はアニメシリーズ終了後ものの数ヶ月か数年後に家庭崩壊起こすんです
↓
パパ→お巡りさんと撃ち合い、相打ちになり射殺される
バカボン→「いつもバカにしている」という理由ではじめを刺し殺す
はじめ→バカボンに刺し殺される
ママ→離婚して家出、はじめを置き去りにしたせいではじめが殺される
ママはかなり前から不倫をパパから疑われていた・・・(事実はわからず)
パパはママが出ていく時「ばいばい」だけで引き留めようともせず
1ミリの興味もなさそうだった・・・
これ、ガチです
原作者赤塚が唯一描いたバカボン家の未来なので、残念ながらこれがバカボン家の行末になります
というか赤塚はまともに終わらせないからね~おそ松くんの原作最終話もひどかったし
この作品には家族愛やパパがママやバカボン、はじめを強く想う場面が何度もあるが
結末はこうなるって知っている状態で見ると、なんとも言えないね
・まとめ
個人的にドラえもんに次ぐ史上最高傑作アニメ
バカボンアニメシリーズ3作まとめて、俺の全視聴アニメランキング2位です
非常に非常に楽しめた!!
頭のイってるギャグアニメを見たいのならバカボンシリーズがお勧め!!