天地人Ⅱ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
偽 SFスーパー英雄(?)列伝32
チャッチャラ~チャチャ~♪
ガイ、スラッガ~氷河の戦士~♪ガイ、ガイ、ガイガイガイ♪
という水木のアニキの主題歌で始まるアニメですが、石ノ森章太郎作品なのに視聴率が低迷し、20話で打ち切られてしまった不遇の作品です。
実写番組の超神ビビューン終了後に放送されたんですけど、元々は後番組に怪傑ズバット(ズバット参上、ズバット解決、人呼んでさすらいのヒーロー解決ズバッ~ト)が予定されていたものの、忍者キャプターが打ち切られたため、怪傑ズバットがそちらに移行、急遽ガイスラッガーが製作されたという、スタートからして嫌な予感があったんですよね。
まあ、それが原因かどうか知りませんが、メインキャラ5人のうち、2人がサイボーグ009と007にソックリなんです(苦笑)しかも007似の方は004のように体に武器を内臓してるという、もう009の亜流と呼ばれてもしかたがないような感じでした。
しかも見た目ジェイソンもどきもいるし、メカは格好悪いし・・・そもそも敵のインベム星人と闘うために改造されるも、不慮の事故で3万年もの間、氷の中で眠り続けるという可哀想な経歴(その間に祖国は滅びてしまう)なんですよ。
という事で、打ち切られてもしょうがないとは思うんですけど、内容は結構シビアでした。
守るべき祖国は既に滅亡しているのに闘う5人の戦士、地球人を守ることへの葛藤、せっかく見つかった仲間が人間爆弾(ザンボット3よりも前)にされていた話とか、石ノ森作品の特徴である悩めるヒーロー、悲哀が表現されており、評価したいです。
ただ、それが当時の子供にどう映っていたかと言うと、やっぱり地味で暗かったんでしょうね。
そういう意味では不遇の作品だと思います。