中島野球しようぜ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これぞ平成ダークファンタジーの真髄、おすすめ度★★★★★
駆逐してやる…!この世から、一匹残らず…!
平成後期のダークファンタジー作品の代表とも呼べる作品。別冊少年マガジン原作と月刊誌連載から爆発的な人気を獲得し世界規模で絶賛されるに至った。
巨人という圧倒的な驚異に立ち向かいねじ伏せられる人類の無力感、巨人の真実と巨人の力を行使した人物が戦わなくてはならない理由の掘り下げ等もあって、物語の内容は一言二言ではまとめられないほどに重厚で深い。
WIT STUDIOによる立体機動装置を活かした360度空間のスピード感と対巨人の迫力を描いた戦闘シーンは鮮明。途中から作画担当がMAPPAに代わり、巨人がCG絵利用が増えてしまったのが惜しむらくか。とはいえ作画で息切れした某作品の二の轍にはならず、MAPPAはWITの作画の良さを継承しきれている。
Linked horizon(Sound Horizon)による主題歌「紅蓮の弓矢」を初めとしたオープニング曲の印象深さ、作品の内容とマッチしたテーマ曲も、物語の移り変わりに合わせられており、臨場感を高めている。
ダークな内容と豪華な演出、圧巻の雰囲気が覆い尽くす傑作。2000年代のダークファンタジー作品の金字塔が月刊少年ガンガンのハガレンだとすれば2010年代はこれか?