「劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(アニメ映画)」

総合得点
70.2
感想・評価
16
棚に入れた
91
ランキング
1582
★★★★☆ 3.7 (16)
物語
3.5
作画
3.8
声優
4.1
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

函館を舞台にした宝探しアクションミステリー

視聴完了
120分くらい

ジャンル
宝探し系ミステリー

タイトル由来
前半は、説明不要だろう
後半は100万ドルとみちしるべは別物。それぞれが物語に深く関連するワード

設定
少なくとも服部とキッドの因縁(キッドが和葉に化けて、服部が和葉にキスをしようとした話)の後。
怪盗キッドがらみも当たり前に出てくる。
今回は黒の組織は出てこない。

ストーリー展開
怪盗キッドがとある刀剣の予告状を出したことにより、函館を訪れたコナン一行。
その刀はとある富豪のお宝を探し出す鍵になっているそうで、鍵である刀は全部で6本。宝を狙いいくつかの組織が絡んでくる中で、最初の予告状を出された家の弁護士が殺害される。
殺人事件の捜査と宝探しが同時に進む中で、コナン達のところに刀が6本揃い、色々な人の助力を経て宝の在処が函館山にあることが判明するが、それぞれの思惑によるチェイスの結果、コナンとキッドと宝を破壊する派(弁護士を殺した犯人)が宝の元に到達。しかし宝は100年くらい前の戦況をひっくり返すほどの兵器、である各国で使われている暗号を解読するための機械だった。
犯人はそれを見て、私はこんなものを守るために!と泣き崩れて時間は終わり。

エンディングが終わってcパート
コナンの実父である工藤優作には幼い頃に生き別れになった兄がいるらしく、その兄は黒羽盗一(コナン本編でも出てきている先代怪盗キッド)とのこと。
つまりコナンとキッドは従兄弟同士だったのだ!
ついでに物語の鍵となっている星陵刀も工藤家にあったのだ!
というところで終わる。



感想
総評100点
良かった点
アクションシーンの派手さ、宝探しのミステリー、まじっく快人のキャラたち
悪かった点
なんだかよくわからない伏線、ラスト

レビュー
毎年コナンの映画は劇場で、極上爆音上映が行われている立川の映画館で見ており、今年も同じところで視聴。
また、昨年の映画は大変面白かったのだが、昔のキッドが出てくる作品はなぜかあまりでは好みではなかったため、期待値は少し低めで視聴。

全体的な感想としては面白い。
近年のコナンの流れと同じ派手なアクションと、メインクラスのキャラクターが増えていることによる劇場版!という感じの豪華な演出。
今作はコナンとキッドのダブル主役という感じなのでキッド側にもかなり焦点が当たっていた。キッドのヒロインである青子がしっかり自己紹介をし、青子の携帯の着信画面でバ快人というキッドの本名も出ている。ストーリーにも書いたがコナンとキッドの関係性も明示されている。またヤイバは全巻見ていなかったので鬼丸しか気づかなかったが、コナンの沖田=ヤイバの沖田の繋がりで、鬼丸が出ていたらしい。

また、宝探しのストーリーは痛快で、原作からキッドはプレーヤー、謎解きは探偵の仕事、という区分けをキッドが明言しているが、今作もそんな感じでコナンがもみじや少年探偵団からヒントをもらいながら謎を解き、その情報をくすねていち早くキッドが動き出すことで、スムーズで派手な動きが作られていくのがとても良い。

アクションシーンは、物理法則とか人間ではあり得ないというのは分かった上で、やべぇ!!と見られるのが楽しい。今作は剣がメインに据えられていることで打ち合いのシーンが多くあり、かっこいい。個人的にはセスナの上より車両基地での打ち合いの方が好き。

一方でよくわからなかった伏線や設定も。
まず狐面の招待。ストーリーからして殺人の犯人であるお父さんなのだろうが、カドクラを制圧した時も、体調があまり良くなく無理ができないという話をしていた。
その一言がなければ病弱は力を隠すための嘘と思ったのだが。
次にカドクラが話していた外国人とカドクラが宝を欲しがる理由。
作中でカドクラは、お宝である兵器を持って国外に脱出するんだ!と言っているが、そもそもカドクラは警察にマークされる武器商人である。現代日本に商人として活躍するほどの武器のマーケットはないだろうし、チャリティーの話で出てきた写真も明らかに海外。ということは外国人は武器商人でもあり権力もあるカドクラに命令できる立場の人物、ということになる。のであるが一切説明がなく終わる。結局誰だったのだろう?黒の組織?
最後は黒羽盗一。(コナン原作が最新刊に追いつけてないので話が出ている可能性があるが)コナンではその存在が語られることはなく、まじっく快人では死んだことになっている人物。お宝を一度見つけていたにもかかわらず盗んでおらずその正体を知る唯一の人物である。
では何をしたかったのだろう。契機は作中でも語られていた犯人父親の暗号の公表。それによりお宝を狙う連中が出てくるだろ後予測し、、、その後何がしたかったのか。
メッセージ的には宝を見つけなかったことにしてほしい感じだったのだが、別に宝探しを妨害するわけではなかった。
弟の息子であるコナンが宝を見つければなんとかしてくれるだろうという感じだったのだろうか。また病院でのニヤリもよく分からない。
いずれもそれぞれの作品への今後の伏線かもしれないが、作中ではよく分からなかった。

最後に告白のオチが途中から見えてしまっていたので、個人的にはそれを上回って欲しかったのだが、オチ通りだったのは少し残念だった。
告白を妨害しようとしてヘリで北海道中を飛び回っているもみじ、秘密兵器であり途中カドクラの部隊を妨害するため使用したスタングレネード、絶景の夜景の代わりに屋外にある函館山展望台を告白スポットに。
という伏線から、服部は告白するもスタングレネードで聞こえないエンドだろうなぁと。
その展開でもいいので最後服部にもうちょっと頑張ってもらって、和葉に聞こえないって言われた後、キスからの大声で、
お前のことが好きなんや、世界中の誰よりも
と伝える、くらいやって欲しかったかな。
(これは別作品ですね笑)
構成としては告白までを本編で、スタングレネードで聞こえない以降はcパートで。

まぁ劇場版という原作からすると扱いにくいものの中で、服部の告白というイベントを消化できないというのもわからなくもないし、cパートはキッドがらみで重要なネタバレだったのも分かるのだが、やっぱりいいところをキッドに奪われた感じだったな。

あと土方ってなんだったの?ヤイバに出てくるのかな?

投稿 : 2024/05/14
閲覧 : 292
サンキュー:

2

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