tomledoru さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:----
まとめ役の「部長」の動向と進路に着目
こういう書き出しは邪道なのかもしれませんが,音楽に貴賎なしと考えています。私も,中学に上がった直後からギターを始め,大学では,軽音楽部にいました。担当はドラム。
私は,どんな楽器も機能美があって好きです。昔は,マーチンやフェンダーのギターにあこがれ,つい最近までヤマハですが銀製のフルートを所持していました。
軽音楽のアニメも2024年春の今期2.3ありますが,あまり面白くないので,こちらのレビューをします。OVAや映画も見てきましたし。
どんな音楽も一人でするものは,横に置いておいて,少人数でもいろいろな楽器を合わせて演奏することの難しさはよーくわかります。ましてや吹奏楽や管弦楽となれは,なおさらなのは想像の付くところでしょう。
私も6人のバンドリーダーとして演奏の「呼吸」や嗜好を合わせるのに苦労しましたし,ましてやかなりの大人数をまとめていくのは容易でないと思います。
演奏や全国大会金賞という目標を抱えながら「部長としての」役割を果たしたり,部員間の悩みや葛藤に前向きに取り組んだりするなど,細かい人間ドラマとしても「響け!ユーフォニアム(3)」の見どころだと思って観ています。
高校3年生というのは,多くの若者たちにとっては「人生」を左右する最初か第2の関門で,重い役割+自分の進路がのしかかってきて,部長以外の3年生も含めて,その両方をきめ細やかに表現しています。またそれ以外に,下級生の指導もありますし…
宇治北が,全国での金賞を取ってよかったという結末になるのかどうかは知りませんが,それまでのプロセス(経過)を大切に描いている作品でとても好感を持っています。