十六夜咲夜 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
社会人の日常を描いたハートフル物語
【あらすじ】
女性警察官二人組が主役のコメディ漫画第2期となるアニメ作品。警視庁墨東署という警察署が舞台となり、日常を送りつつドタバタな事件を解決していく。前作の第一期では子供も楽しめるコメディアニメとして作られていたが、今作では青年向けに作られた恋愛要素を軸に物語を進んでいく。前作に登場した沙織が墨東署に配属される所から話が始まっていく。
良い所
『ハートフルな日常シーン』
墨東署の同僚達や街の住民らの日常での絡みが良かった。キャラクター同士の会話のテンポの良さや冗談の掛け合いなど心地良く感じる。社会人ならではの飲み会で盛り上がる場面や、プライベートでの場面を見ると楽しげな日常というのを感じ取れる。コメディを挟みつつ日常シーンを進めていくので、退屈にはならなかった。
『個性溢れるキャラ』
今作は個性派なキャラが勢揃いであり、主役二人の魅力はもちろん抜群であり、不器用で照れ屋な中嶋も良いだろう。同僚であるお茶目な頼子や新人の正義に燃える沙織が一押しのキャラとして推していきたい。夏実を慕う後輩としての姿の沙織が健気であり、お酒に弱い所も彼女のギャップとして可愛らしく思う。ギャグっぽさがある変顔や、良からぬ事を企んで居る時の頼子もキャラクターとして好きだ。
悪い所
『オリキャラの扱い方』
今作のオリキャラである本田敏郎という人物の扱いに不満点としてあげたい。そこまで重要なキャラではないのに彼のエピソード回が用意しており、あまり印象に残らない内容であった。美幸の相談相手として彼女と絡むシーンがあったが、ここも無用の長物といった所。
『インパクトに欠けている』
ほのぼのとしており前作と比べると比較的落ち着いた作風ではあるが、全体的に見ればインパクトに欠けている。シリアス回の「墨東署大パニック!」や最終回の「温泉・浴衣・告白」という印象に残る回があるが、それ以外はそうでもない。
【総合評価】
結論から言えば「現実的な社会人の日常アニメ」といった感じだ。抜け道の交通違反の取り締まりや高級車窃盗事件といったコメディアニメとしては少し地味な内容だが、交通課としては現実的な内容だと伺える。上記にも書いてあったが、同僚たちのテンポが良い会話の掛け合いや、プライベート回などコメディで楽しげな雰囲気を味わえるのが今作の魅力の一つだろう。