fBAtg62143 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
無風どころか逆風のスタートから先頭で走り切った作品の一つ
自分がこの作品をちゃんと認識したのは放送3日前位。
自動録画に並んでたのを見て公式のトップを表示して見た2Dイラストで悪く無さそうと思ってとりあえず見ることにした。
1話目を見始めた直後、「3Dアニメかよ」と残念に思ったのを覚えている。
ただその1話目を見ていると自分の知ってる3Dアニメより表情豊かに見え、案外アニメっぽく観れると感じ、そして最後の路上ライブシーンで3Dアニメとしては中々良いのではないか?と思った。
1話目後改めてガルクラを調べてみると主要5人がバンドを組めるだけの実力があることが条件で選ばれた新人声優だったり、放送1年前位から曲を出していた事など驚くことが多かった。
ガールズバンド、3Dアニメ、新人声優、オリジナル。
最後のオリジナルが逆風になるかは人それぞれだと思うが(自分はならない)それでもガールズバンドモノということ以外当たる所が見えない作品だと思った。
視聴を続けて行くと主要5人の新人声優達は最初こそ違和感があったりするが自分はすぐに慣れた。
(棒とか見たけど本物の棒声優はこんなまともに聞けるレベルじゃない)
その声優達の演技も回が進む毎にどんどん良くなって行き、8話でのラスト付近のシーンなんて彼女達が新人だとはとても思えないような良いシーンだった。
3Dアニメの方は十分見れるレベルだったがOPや一部のMVを見てるとやっぱり2Dで見たかった、と思うことが何度かあった。
それを払拭したのは11話、サウンドチェックから始まりライブシーンに繋がる訳だが、あのライブシーンは3Dじゃないと無理だ(というか2Dでやれてもアニメーターへの負荷が凄そう)、と理解出来るほどに凄かった。
11話を見終わった後は2Dで見たかったと思うことは無くなった。
見せ方として面白いのは要所要所で挟まれる2D部分。
3Dを現在とするなら2Dは過去、それなりに区別を付けて使い分けているため3Dアニメでは手抜きにしか見えない2D部分が違和感少なく使われていた。
唯一仁奈の過去だけはほぼ3Dだったのは仁奈の中ではまだ終わってない、ってことだったのだろうか?
ストーリーとしてはメンバーが増える毎にどんどん面白くなっていき、特にストーリーとしては8話と10話がとても良く、11話でガールズバンドモノとしてはピークに達した。
12話、13話は今までの夢のような時間から一転、事務所に所属することで知る事になる現実の厳しさの中で自分達はどう進むかを決める話。11話の後ということで盛り上がりには欠けたが納得は出来る終わり方だった。
そして通常ED、ずっと見て来たこのEDが本編後のエピローグになっているらしい。
最後は落ち着いた内容になり、80点位の作品(局所的に90点、100点はあるが)だと思うが、そもそも初期の印象が−50点位(人によってはもっと大きいかも)からのスタートだったのでそこを巻き返す程の凄い作品に出会えたなと思う。