ウェスタンガール さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
不協和音
今年もトラウマな季節がやって来た。
社内研修も早々に実践段階、役割分担やら協働と言ったチームワーク以前に、個人のスキルに問題を抱えたままの現場、営業に放り出された面々である。
コロナのお陰もあって、飛び込み営業は少なくなった昨今ではあるが、ほとんど嫌がらせとしか思えない電話攻勢に悩まされる季節は巡るのである。
こんなはずじゃ無かったとばかり、陰の極に引きこもってしまった諸君!
しばし妄想の世界に浸ろうではないか!
受信料は払わずとも…、である。
“響け!不協和音”
以下は音楽教室サイトの受け売りであるが、クラシック音楽の古典派は約半分が不協和音でできており、ロマン派は7、8割、近代楽曲はほぼすべて不協和音から成っているそうだ。
緊張と弛緩、不安と安心、そんなバランスの中に色々な感情が生まれ、聞く者に感動を与えることができるのだ。まさにシンフォニーである。
そんな訳で、悩める黄前部長の思いが、言葉が、独白が沁みるのである。
「全員そろって北宇治だと思う」
きっとそうなのだ。
もっと言うなら、これが今作のテーマであろうと。
ちなみに、少し前まで“不協和音を”奏ちゃん、後ろ手に組みながらクルクルと、何とも可愛い後輩ちゃんである。
そしてそして、最上級の不安を掻き立てる“あの方”、中の方も猫を、いや、クラゲを被っていそうで…、ザワザワさせられるのです。
(2024/05/01)
私は臆病である。
そんなわけで、第9話『チグハグチューニング』だけはきっと胸が苦しくなり、1週間待つのが辛くなるだろうと…、第10話『つたえるアルペジオ』と合わせ技で鑑賞することにした。
前進色の“黄”と後退色の“黒”、その対比が素晴らしい。
工事現場や踏み切り、スズメバチを思い浮かべるまだもなく、どちらの色が欠けても存在感は希薄なものとなる。
あと、すかさず頭を下げた秀一、惚れるぜ!
(2024/6/10)
うーん、奏ちゃんの言葉を借りるまでもなく、いつまで続くのか…!
もう、“ Paint It, Black” な心境である…。
ペラい食レポ風に言うなら、「そう来たか〜」であり、アリかもしれないけれど、思っていたのと違う的なアレである。
「あぁしんど…」(京都弁で^^;)
(2024/06/24)
お見事!
これほど濃密で、感情を揺り動かされた作品に出会えたことに感謝の言葉が見つからない。
ラストに至る設定に加えられた“不協和音”が、これ程までの感動に昇華されるとは…。
もう一度言おう。
そうなのだ。
「全員そろって北宇治だと思う」
(エンドロールの後にパートⅡ)
微笑みを浮かべたクロエさんが、マイアルバムに加える写真は、あの4人のスナップ…。
久美子ちゃん以外の顔は黒塗りでありました…。