「ドラえもん のび太の創世日記(アニメ映画)」

総合得点
64.8
感想・評価
75
棚に入れた
443
ランキング
3640
★★★★☆ 3.5 (75)
物語
3.5
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

46億年物語。

【概要】

アニメーション制作:シンエイ動画
1995年3月4日に公開された98分間の劇場アニメ。
原作は、藤子・F・不二雄が『月刊コロコロコミック』
にて連載していた「大長編ドラえもんシリーズ」作品。

監督は、芝山努。

【あらすじ】】

夏休みも半分が過ぎたある日、のび太は自由研究で何をするかも決められずに、
参考にしようとクラスメイトを訪ねまくってみたが、何も良い案が思いつかなかった。

新学期のはじめの自分に会って自由研究に何をやったかを見て、
同じことをやれば良いんだと思いついたのび太は、
タイム・マシンで未来の自分に会いに行くが、
密航タイム・マシンを追うタイムパトロールの検問に止められて、
その次には未来デパートからのドラえもん宛の小包を異空間で受け取った。

ドラえもんは、のび太のために「創世セット」を購入していて、
シートの中の異次元空間に宇宙を作って、その中の太陽系の地球の神様となって、
惑星の生命や文明の歴史の観察日記をつけることになったのび太。

やがて、しずかやジャイアンやスネ夫も共同研究で参加することになるのだが、
のび太が作ったミニ地球は本物の地球に酷似した歴史を辿りながらも、
ドラえもんやのび太たちの行動結果で決定的な違いがあり、
哺乳類と異なる始祖から進化した文明種族が密かに存在してたのだった。

【感想】

大長編ドラえもんの第16作目。

Steamのゲームにもありそうな環境育成モノのひみつ道具ではありますが、
箱庭宇宙の中に太陽と地球を、そして数多の生命が生まれて死んでいく世界を作る。

ミジンコ飼育キット感覚でこれが出来るのは、生命倫理的には恐ろしいと思うのですが、
その生成プロセスの解説が教材みたいで知的好奇心をくすぐられたり、
本物の人類の歴史をなぞって、
原始時代から古代、中世、近代へと世代を越えて観測対象の登場人物が変わっていく、
歴史ロマンを感じずにはいられない無駄に壮大なストーリーが意外に自分好みです。
ドラえもん映画では評価が高くはないみたいですけどね。

この作品でも、大長編ドラえもんでは定期的にあるテーマの、
地球を汚したり戦争をする人類への説教モードに入った藤子・F・不二雄先生でして、
環境問題、そして武力はより大きな武力に踏み潰される等の人類への警告には、
またか…というものですが、後半に登場するミニ地球での野比一族の野比のび秀が、
人類側の結構な重要な人物で、見た目が大人になった野比のび太なのに、
声が井上和彦で大金持ちな人格者、本当に格好いい人間なのが妙にツボったりして、
そっちに気に取られて、ストーリーのほうはあまり気にならなくなったですね。

今回の映画でも、人類と亜人類の種族対立があって、
絶滅戦争不可避な状況になったりするのですが、そこはそれ。

ミニ地球の神様がのび太なので、なんとかなっちゃうのですが、
その解決の仕方がまた無駄に壮大で、未来デパートのひみつ道具を使ったもの。

なんでこんな凄いものが子供の小遣いで買えるんだよ!と、
今更ながら笑っちゃうわけでして、いろいろツッコミどころを感じながらも、
それらを含めて楽しいアニメ映画ではありました。

余談…小学生なのに、ほぼおっさんなジャイアンが、
   今回は半ズボン姿なのは似合わないと思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/04/27
閲覧 : 53
サンキュー:

12

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