四ツ谷ミツル さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ド派手な作画と緻密なこだわり
非常に良かった。
ずっと映画レベルの美麗な作画を維持している事にもはや驚愕する。
炭治郎立志編と比べるとギャグ色強め、グロさ控えめで子供でもそれなりに見やすいだろう。いやグロい部分はやっぱあるのだが。
新規の声優さんも役に合いすぎていてびっくりした。堕姫が沢城みゆきさんなのはもう大正解として、こういった役を演じる逢坂さんはかなり新鮮だったがよく合っていた。もっとヒールを演じて欲しいくらいだ。
立志編でも感じたが鬼滅はとにかくSEが良い。
帯のしゅるっとした音とか、着物が畳を擦る音とかもうリアルで小君良くて素晴らしい。
そして、相変わらず作画はガチで神である。
原作リスペクト溢れるカットに、絶対大変であろう天元の顔の左右にある宝石みたいな装飾までキッチリ描き込まれている。
刀の刀身や呼吸のエフェクトも個人個人で違うし、戦闘シーンの迫力は映画そのものの圧倒的臨場感だ。
一体どれだけの労力が注ぎ込まれているというのだろうか。感服である。
そんな感じで圧倒的神作画、文句無しの声優陣ではあるが、ストーリーはちょっとジレったい。
というのも炭治郎と堕姫が相対してから戦うまでに結構会話がある。話して戦闘してまた話すって感じで神戦闘シーンを早く拝みたいと思うあまりじれったく思う事もしばしば。
他にもちょいちょいそんな箇所があるのだが、最終回の戦闘シーンがまあ本当に素晴らしく度肝を抜かれた。じれったかったシーンもココをビシッと決めるための溜めの期間だったのだと思った。いやあ良いものを見た。
自分も丁度妹いるのでラストの兄妹のやりとりはリアル過ぎて心が痛かった。
そうなんだよなぁそんな年離れて無いのにお兄ちゃんなんとかして!って、まーしょっちゅう言う。マジあんな感じだ。
で、立志編と無限列車、そして遊郭編まで見た身からして一個だけ言わせてもらう。
天下の鬼滅の刃だが、合わない人はいる。
それは、家族愛が苦手な人だ。
この作品、恋愛はスパイス程度なのだが、兄妹や父母の愛や絆はこれでもかと多角的に描いている。
自分も今は大丈夫なのだが、家族といざこざあった時期だったら色々重ねちゃって多分見られなかったと思う。
家族愛系が大丈夫だったら、文句なくおすすめ出来る神作品だ。