dossun さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とことん民のために尽くす女王
24年5月12日視聴済み。
よかったところ
・ラスボス女王の民に対する尽くしっぷり
・登場人物みんなプライドのことが気になり始める別ゲー感
・見てて微笑ましくなる物語感
うーん
なし
乙女ゲーのラスボスに転生した彼女は、ラスボスプライドとして、前世の記憶をもとに、悲劇の元凶を防ぎながら国づくりをしていく物語。
見どころとしては、ラスボス女王プライドが残虐非道を繰り返した前世とは別に、とことん民や兵士たちのために尽くす選択肢を取っていく姿が素敵だなと思えるところです。
{netabare}おすすめ回としては、3話目、9話目~12話目あたりがいいですね。
3話目は、前世の記憶で騎士団長が奇襲されることを予知し、団長の息子であるアーサーが嘆き悲しむところへ自ら団長を助けに行くプライド。後ほど団長より王女として本来こういった形で自分を投げ出すことはよくないといわれるが、自らの力で率先し戦場に赴くプライドの姿はちょっと感動しました。その後の、分け合って恥じらうプライドの姿はギャップ萌えもあります。
9-12話目については、襲撃犯であったヴァルとの物語。
彼がプライドに助けを求め、ヴァルが世話をしていたセベク、ケムトを助けてほしいという気持ちがありましたが、彼のねじ曲がった性格上、そのことを口にしようとはせず、子供たちのことを大切に思っている感情が理解できていないという複雑な心情にプライドも悲しみを押さえられず、彼のことをぎゅっと抱きしめてあげるシーンは涙が出そうになりました。プライドの自分の前世の記憶、そして、他者理解を深めてきたからこその行動が非常に良かったです。
また、セベク、ケムトたちを救ったものの、崖に落ちてしまうヴァルを自分も崖に飛び込んで救おうとするプライド、ヴァルも自分の民だといって体を張ってくれる姿は感動でした。思わずヴァルも気持ちが動いてしまうところは納得です。
ということで、全体的にプライドの人間性が光る感じの物語でした。{/netabare}