aitatesoka さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
たしかにノベルゲームのようだった
セカンドシリーズでようやく一期のパラレルな展開の説明がついた形だ
一期のストーリー展開はいわゆる「時間の環」と言う現象をベースにしていたことが始めて明言されるのだが、このネタとほぼ同じネタの話は見たことがある。海外のSFTVドラマだが「新スタートレック 第116話 恐怖の宇宙時間連続体」という話だ。繰り返される時間の環にとらわれたキャラクター達が断片的に残っている前回の記憶を手がかりにその環から脱出すると言うストーリーで、日本では筒井康隆氏の小説『しゃっくり』も同じテーマだったと記憶している
このテーマを扱う場合、見せ方が重要で繰り返される事象をそのまま表現したのでは視聴者が飽きてしまうので流れを変えるためのキャラクターたちのある行動についての前回との違いを明確に比較できるようにし、なおかつ「環」の中の時系列的な順番を順当に配置するのが王道である
ところがひぐらし一期は時系列的な順番を考慮していないような並べ方でストーリーを進めているし、さらに平行宇宙の概念も導入されている
これは視聴者の混乱を(あえて)誘う作りにしたのだろうか?
そして本作で一期の謎の「解」答を時系列的に順当な話の進め方で視聴するようになっていた為一期に比べ引き込まれて視聴することが出来たし、かなり楽しめた
まだ視聴途中なので見終わったあとで残りの感想を書く事にしよう
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なんだか、話がかなりホラー&ミステリーとは違う方向で完結した(それはそれで面白かった)
本作はノベルゲームが原作と言うことだけあってグッドエンドの選択条件に近づく事でそれまで隠されていた設定や隠しキャラの登場などが頻繁になり、なおかつ選択の幅が狭まると同時に事件の核心が見えてくるという人気ゲームの構造に似た展開でストーリーが進み、当初のホラーアニメ然とした様相からアドベンチャーゲームのような展開で終了するというどちらかと言うとゲーム然とした構造のアニメシリーズだった
ノベルゲーム好きなら1期&2期を通してなるべく一気にDVDなどで視聴すればこの作品がノベルゲームに近い構造のアニメであることが分かってもらえると思う
違いはプレーヤーは本作の製作者であり視聴者は製作者のプレイ画面を見ているようなとこだろう
一期は製作者の選択間違い後のバッドエンド画面をいくつか見せられているような物で2期でグッドエンドに近づく選択をしているような画面をみているみたいな感じだろうか
まだ次のシリーズである「礼」と「煌」が未視聴であるので引き続き見てみたいと思う
(どうやら「時間の環」についての詳細な言及があるようなので楽しみである)