STONE さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
地味ながら王道のファンタジー
原作は未読。
2期ものということで、1期は地味だが重厚かつ手堅い作品の雰囲気が割と好きだった作品。
一応、異世界転生ものなのだが、転生要素は主人公であるウィルこと
ウィリアム・G・マリーブラッドの生き方に影響を与えた部分に大きく寄与しており、設定的な
部分では転生要素のない単なるハイファンタジーでも問題ない感じ。
1期では前半のウィルと3人の育ての親であるガス、ブラッド、マリーとのアットホームな
生活描写が好きだっただけに、本作でウィルが廃墟の街へ里帰りすることでガスと再会したのは
なかなか良かった。やはりガスは味のある爺さんである。
ブラッドとマリーは既にこの世の人ではないが、今でもウィルの心の中では生きていると
思わせる描写が。
ガス、ブラッド、マリーから色々と教えを受けたウィルだが、本作ではドワーフのルゥを
教える側に。
ウィルの成長や時の流れが感じられ、なんとも感慨深い
ドワーフの国を奪回するための邪竜ヴァラキアカとの戦いが本作のクライマックスで、その
展開は本作らしい骨太な印象のもの。
個人的にはウィルらの活躍より、既に死者となった者も含めたドワーフたちのくろがねの国や
前王への思いなどが印象深い。
他のハイファンタジー作品とは異なり、いわゆるヒロインキャラはほとんど登場しないのは
1期と同じく。
本作では神官のアンナ、エルフのディーネなどが登場するもウィルとさほど絡むことはなし。
良くも悪くもそういった部分に関しては華がない。
ウィルのキャストが1期の河瀬 茉希から、千葉 翔也に変更。
好みの問題ではあるが、1期において少年の頃はともかく、ある程度大きくなってからも
女性声優が担当していたのは少々違和感があったので、本作でのキャスト変更は歓迎。
2024/04/13
2024/06/29 加筆