まにわに さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
黒のフーガ
1話: {netabare}決意表明がすでに形骸化している。もちろん気持ちは本当で、3年ともなるとすでに2度決意している。決意を直前で再確認しつつも、部長に慣れないせいにしつつ、提議しておいて余念をはさみ、また1年に関しては初心者しか紹介しないまま。さらに、滝に決意の裏付けをとらせ、黄前の半端ぶりを確定する。これが今の部長というわけだ。{/netabare}
見終わって: {netabare}1話見て、やはり部活の話なんだなと。
アンコンでほのめかされた、麗奈にとっての黄前的な立場を誰かに譲るとしたら、この時点では麗奈のためか全国金のためぐらいしか判断材料がなかったが、3回オーディションでいくつかパターンを考えながら、途中から黄と黒どっちもどっちで見ていた。
部活話として、音楽的説明を極力排し、上手いかどうかで話をやり繰りするのが、非常にまどろっこしい。
興味は、ダメ金についてと、黄前=ユーフォの行く末。全国金でもソリに選ばれなければ、それはダメ金なのではないか? これらが部活話だと、どうも芳しい結末が見えてこない。
12話: {netabare}非の打ち所のない負け方。多くのものを振りにしているが、直近では麗奈と対立して和解していること、2年前同じロビーで麗奈と2人きりになっていることが何気に大きい気がする。
この話で涙を見せた皆を、彼女は救ったのではないか。{/netabare}
これは推測であるが、ユーフォニアムは他が上手ければ必要とされない楽器なのではないか。部活レベルで他の粗を埋めるよう機能して、皆のために必死に上達しても、上手くなるほど必要な人数が減る。
正しさとは、ユーフォニアムとしての正しさで、正しくあろうとするとダメ金になる。
黄前=ユーフォでありきったという話。
オチは、麗奈もうかうかしてられないということでしかなく、つまりそういうことなのでは(原作との違いは聞いてびっくりだが、オチはやや弱まるのではないか)。{/netabare}