くまごろう さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 1.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
一部頑張っているところはあるが、全体的には低予算なろうアニメ
視聴完了
全12話
ジャンル
ファンタジー
タイトル由来
タイトル詐欺
〜攻略まではそのまま。
体力は散々作中でガイヒって言ってるのだから統一するべき。
レアスキルかどうかは他にタンクが出てこないので不明。
勇者パーティーとあるが実力もなく名声もなくただ勇者と呼ばれているだけ。
正確には、
外皮カンストタンクの迷宮攻略
設定
剣と魔法のファンタジー
推測だがこの世界の設定を知っているものがほとんどおらず、知っているものもその見識を広げようとしない世界。
ストーリー展開
防御膜のような機能をするガイヒの値がカンストしている主人公ルード。しかし戦闘中になぜか勝手に減少するという現象が起きていた。
パーティーのリーダーである自称勇者は、その状態を危ぶみ、別のタンク役を雇いルードを解雇する。
ルードは元々不治の病にかかっている妹を救うため、ダンジョンにある願いの叶う宝石を求めており、解雇されたことを機に1度妹のいる町に向かう。
その途中で1人のホムンクルスと出会う。そのホムンクルスはほぼ使い手のいない鑑定スキルの使い手で、ルードのスキルの詳細が判明。
判明したその最強スキルでダンジョンを攻略し、仲間を増やし(主に女の子)、妹も元気になっていく。
最終話では3つ目のダンジョンのラスボスとの死闘の末、最強スキルのチート効果でボスを撃破。でも倒してしまったので宝石はもらえず終了。
感想
総評30点
良かった点
女の子の絵、細かいストーリー展開
悪かった点
戦闘シーン、大きいストーリー展開、キャラ
レビュー
面白い!と思うシーンはあるのだが、全体としては意味不明だったりつまらない流れが多い、という珍しい作品。ゲームで例えるとメインストーリーはつまらないんだけど、サブストーリーの一部が面白い、という感じ。
まず女の子は可愛い。ただキャラ数がかなり多くフェードアウトする子もかなりいるので勿体無い。
帰還魔法が6人までしか対象にできないという設定なため、フェードアウトはしょうがないのだろうけど。鍛冶屋の女の子とか守護隊の騎士の子とかどこ行った?
また、面白かった話として、一番良かったのはパーティーを追い出される話。
だいたいクズ勇者が主人公は悪くないのに追い出し、勇者は破滅し、主人公は成功するというのがテンプレだが、今作は誰もが納得のいく理由があるので導入としてはバッチリ。ちなみに自称勇者はルードが抜けて、戦力が大幅に減少した上、鍛錬を怠っていたことを指摘されパーティーが解散した後心を入れ替え、ダンジョンの先行偵察として傷を負いながら情報を掴み、最終戦では自分が連れてきた避けタンクの2人と頑張っている。実際スキルの実態がよくわからない世界で、ノーコストで使える自己強化スキルで楽勝だったら鍛錬を怠る気持ちもわかるし、一方で個人的にルードのことが好きな聖女様が、勇者を責めるのも分かるので、とてもいいシーンだった。
あとは融合姉妹の話とか結構好き。
一方で、なろう系にありがちな悪い点。
一つ目は説明不足。この作品では説明されない、というより、説明できないというような設定が漂っており正しい見解を知るものが少なく、さらにそれを広めるという考えがないのではないか、と推測できるのだが、それはそれとしてやっぱりよく分からない。
・主人公が追い出される原因の意味不明スキル、鑑定されなければ一生そのまま。また勇者のライフバーストも詳細がわからないため勘違いしてラードを追い出す羽目に
・ガイヒやダンジョン、魔力などは追加された敵キャラから情報がもたらされたがそれ以前には何の情報もなし(主人公は妹を助けるためにダンジョンに潜るという目的があるのでそれでも作品は成立するが。)
他にも世界と魔王の関係や、クランの立ち位置、体力バカの主人公がいつのまにか近接戦闘できるようになっている理由などは不明なことばかり。
さらにキャラのところにも書いたが、設定にも投げっぱなしのものが多く、固有技能?やグリードの研究、ホムンクルスの存在意義と今後、クランとの関わりなど。
正直詰め込みすぎた感がすごい。
その上解決方法はワンパターン。
最強スキルが減ったガイヒの分ダメージが増えるスキルなのだが、ガイヒを回復させてもそのカウントは減らない。
そのためダメージを受ける→回復を繰り返し、カウントをため、必殺の一撃で終了。最後の戦闘も敵の舐めプによりガイヒが減ったと感知する範囲を街全体とし、超威力の必殺スキルで倒すという結局同じ展開。
そんな中でタイトルにもあり、ストーリー展開からも当然だが、ダンジョンがメインで当然戦闘シーンも多いわけだが、なろうあるあるで戦闘シーンは本当に酷い。
迫力というものは存在せず、敵が覚醒するシーンであろうが、腕を切り飛ばすショッキングなシーンであろうが全部のっぺりと一時停止、コマ送り。
構成と作画が神ってたら結構神作品だったのかも。
まぁ低予算ではしょうがないよね。