たナか さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
イノベーションのジレンマ
アイドル×ソシャゲアニメとこれまた人を選ぶ作品。
アイドルゲームの始祖である大人気長期シリーズ。
ソシャゲアニメの悪いところしかない。CGは特に悪くないと思ってたが学マス見たら全然負けてた。ソシャゲの方が予算あるもんなあ。ライブシーンもガルクラ観たあとでは特に褒めるところがない。
初回切りしたが全12話総集編見てみた。総集編なのに特に何も起こらないという初めての体験。アイドルアニメガチ勢から酷評されていた不幸要素のないラピスリライツや無理やりなギスギスのセレクションプロジェクトよりもさらにスカスカで、なんかものすごく劣化したアイドリープライドって感じ。
アイマスシリーズはもともと相性悪くて全敗なのだが、キャラを担当回で掘り下げ!曇らせしてからギャン泣きさせて感情移入!で「がんばえー」する、下げて上げるカタルシスがキモだった認識。それを雑に大会全敗させて「くやしいよお」オンリーで半端に泣かせるのみとかマジかよ手抜きが過ぎる。皆が皆何もかもがふんわりしているし特に誰も不幸ではない。センターも特にやる気も情熱も動機すらないしなんか立ってたらスカウトされたみたいなラッキー棚ぼたに流されるのみ。しかもこいつが「オタクくんてこういう弱そうなキャラ好きでしょwww」みたいなあざとさ全開の媚び媚び萌え萌え健気でがんばる!みたいなコテコテさなので流石に食傷気味というか、もはやアイドルアニメファンからしてもバカにされてるとすら感じるのではなかろうか。まわりのやつもひたすら恥ずかしいポエムを吐くのみ。
これもラブライブスーパースター同様にリアル女児向けにシフトしたのかもしれない。IPを支えてくれたお得意さまだった萌え豚・声豚の方々はかなりVtuberに流れてしまったし、初代リアタイ古参や懐古厨は基本的に原理主義なので、初代がもたらした美しい思い出を上書きすることは不可能に近いでしょう。若い子には可哀想ポルノはウケない。まだ将来の不安とかわからない世代なら明るい未来に向かってキラキラ!の方が受け入れやすいということでしょうか。
しかし男女ともに小中学生はVに夢中。マイクラのビジュアルが逆に新鮮な世代には3Dモデルのクオリティなど評価点にはならず、週単位の三ヶ月という期間限定ではなく日々ずっと触れ合えるVに親和性があるのも致し方ない。お金があるなら投げ銭はしなくともVのグッズに投資、タダで観れるアニメの円盤など意味不明なレベルで買う理由が見当たらない。それならまだゲームに課金するほうがまだコスパいいという観念でしょう。作るほうもアニメよりゲームの方が儲かるのでビジネスとしてそこに投資せざるを得ない。
元ファン幹部のゴリ押し企画かな。アイドルアニメはこのまま世代が進めばニッチになるのかも。