「HIGHSPEED Étoile[ハイスピードエトワール](TVアニメ動画)」

総合得点
57.0
感想・評価
64
棚に入れた
138
ランキング
7117
★★★☆☆ 2.8 (64)
物語
2.3
作画
2.8
声優
3.2
音楽
3.0
キャラ
2.8

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ネタバレ

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

イディオット・プリンシパル

アニオリ設定の美少女レースアニメ。
おじいちゃんが考えたさいきょうのアニメ。

12
一応最終回だけ見てみたが、やはり…

キングとのデッドヒート。突如落雷でレース中断、アミちゃんやタイヤ交換マシンもダウン。ピットでのキング陣営のミスで復帰はリンが先行。なぜかバンバン抜かれるモブマシン。もちろん大勝利でFIN。

キングがリボルバーストをブロックする場面は一応戦術描写っぽくて良かった。ストレート入口でカマさないと意味ないので1秒でもタイミングを遅らせれば妨害は成功。しかしコースのどこにいるかも不明だしその後はキングがフラフラしてるようにも見えるのでやはり描写不足。せっかく解説役が可能なAIのアミちゃんがいるのに。解説セリフを喋らせたくないのはわかるけれど、それならきちんと画面に説得力を出して欲しい。せっかく温存してたキングもAI非搭載なためアミちゃんの判断に遅れをとって僅差で敗北。なんだそれ。最後までキングの何がすごいのかが全くわからんかった。

最終回なのにやはりあっさり。最終回でレース最終のストレートで拮抗した場面からの勝敗を決する双方リボルバースト!!ですよ?最後くらい必殺バンクっぽくカッコよく演出してくれてもいいのに。お約束のチョイス自体は決して悪くはないのだがやはり画面の演出そのものが総じてゴミ。

んでCパート。トップ獲ったのでキング、クイーンみたく通称が必要とのこと。「エトワール!ハイスピードエトワール!なんちゃって!!!!」タイトル回収ゥゥゥ!!!!キマったァァァ!!!!ってか。最後の最後までサムかった。



08
スポンサー集めてオ◯ニーすんなよ…。

あ、ナレーションが…。

もはやツッコんだら負け的なホビアニ。令和ですらほぼ絶滅したマニュアル車なんかこの子らは見たことすらないでしょうに存在は知ってるのね。男なのにオートマwwwマニュアルだろ常考って時代。そしてまさかの2000GT…。旧車というより骨董品かアンティーク。現役時代知ってるのもう60歳オーバーでしょう。やっぱり「ぼくのかんがえたさいきょうのアニメ」ですやん。若い子はこの車みてカッコいいって思うのかな。ハイパーマシンのおもちゃを売りたいんじゃないのかよ。スポンサーから怒られないの?

介入する余地の少ない便利な最新技術に染まった腑抜けた現役世代を、旧世代の誤魔化しが効かないシビアな体験で勝負の嗅覚を鍛える的なお約束も嫌いでは無いのだがマジで塩梅とか加減とかをいっさい考えてないな。

AIとメカニック爺さんの掛け合いは良かった。ああいうのがメカものの醍醐味。ある程度はシミュできても結局は人間の感覚も重要なデータとなる的な。AIの辛辣な分析を戸惑いつつも柔軟に受け入れるお爺ちゃんもいいですねー。一流チームのスタッフに相応しいライトスタッフ。んで潔癖なAIに汚い言葉を教えるのもお約束。

そんでここまでまったくいいとこなしでポンコツっぷりを発揮していたリンさん。ハイパーマシンに比べればすこぶる非力な旧車。おとぎ話的な未知なる存在のマニュアル車。現役ドライバーには意味不明な謎仕様であろうクラッチ操作、そして軽い車体といえど重ステでのハンドリング。それを単独フリーランとはいえ半日程度で乗りこなすスーパーセンスよ。生まれる時代を間違えていただけの稀代の才能。現行と比べるとエンジンパワーは非力と言えど車体を支える足回りも同等に貧弱なので操作の難易度が簡単になるわけでは無い。当時は数々のレースで活躍したれっきとしたレーシングマシン。それをゼロカウンターのブレーキングドリフトで華麗にコーナーを駆け抜けるスーパーテクニックを披露するなど完全に乗りこなしていると言っても過言では無い。時代が時代なら藤原拓実をゆうに超える伝説の傑物であったであろう。

そのときも「な…何ィッ!!ゼ…、ゼロカウンターだとッ!!まさかッ!!」「知っているのか雷電…」的なジョジョみたいにクドい解説をしないのは、レースアニメにそんなものは無粋という気概なのか、もしくは萌えアニメにノイズは不要という判断か。こんな感じでさりげない感じでくすぐってくる演出とか、たまにすごく光るパーツはあるので惜しい作品とは思うのだけど。

そしてAIがお爺ちゃんの見立てたアンダー気味の調整を否定してまで極端なオーバーステアを要求したのも、今回のリンの走りを見ればきちんと彼女の資質を理解していたのだと筋が通ってて納得感があるのもすごくいい。しかしいくら合理的な理論を確立していたとしても人間の手を借りなければ自身の調整はできないというもどかしさ。からのクソッタレである。リンに代弁させたところでお爺ちゃんは絶対納得しないだろうからね。2000GTというスーパートンチキを飲み込めば今回は素直に良かったと思う。AIとパイロットのバディものとしての美味しいお約束を部分的にだが楽しめた。メカSFの醍醐味ってこういうやつよ。さすが老害世代の企画。ブリキ野郎とは格が違う。ここだけね。

基本的にゴミだがいいところは凄まじくいい不思議なアニメ。しかしいまだ負け越し。


ーーーーーー

07
うん、もとどおり、6話は観てない。

多少マシになったかな?とは思うけど。萌えアニメなのでマニアックなレースうんちくやってもしかたないのはわかるけど、曲かけるタイミングもいまいち盛り上がらん。開幕ダッシュなど展開自体はまあいいとしても実況の語彙の貧弱さは昔のゲームAIみたいでさらに悪印象を加速する。

だれかのミスでしか展開作れないのはやっぱりエロゲ・ラノベアニメ同等の脚本品質。マニアしか観ない深夜アニメの狭い界隈ならキャラの魅力だけあればいいのだろうけど、一般人も観る配信時代の今ならそれだけでは通用しないと思う。だからこそのオリジナル要素のリボルバーストのはずなのにこれすらも全く使いこなせてない。

雨降ってラッキー!ってのも…まあアニメだし…。最後のスピンもリンが負ける展開が構成上必要だったってのもわかる。じいさんが長年のカンで降雨を察したってのも悪くない。上司がリンのアホな要求をあっさり飲むのもアニメなのでまあいいとして。ならせめて雨天時のリボルバーストには高いリスクがあるっていう描写は最低限必須なのでは?

チームとしても合格ラインな2位に満足しないってのはアニメ主人公らしくてとてもいい。シーズン制のモータースポーツでたった1勝と天秤にかけるリスクではないってのは上司たちには染みてるはずだしリアルのレース観てる視聴者でも「いや…利確でいいだろ…」になるはず。それでも無理を通すエゴイストこそ物語の主人公に足る存在。物語の主人公たるもの妥協を見せてはいけない。不意の雨天で使い損ねたリボルバースト。ミスれば大勢の期待を裏切ることになる。しかしほんの数パーセントに賭けてでもッ眼前の1位を諦めない!みたいなアツい王道展開ができたはずなのに…。ミスって負けるのは全然いいんです。調子乗りが鼻を折られてこそ成長チャンス。でもこれではチームもリンも全員ただの無能にしか見えない。

スポンサーさんはブチ切れていいよこれ。

ーーーーー

05
なんか5話だけでも見ろ!的なのを見たので…。

何コレ全然別モンじゃん。F1レース見てた人ならそうそうこれこれってなるはず。どうしてこうなった?コースもCGで作ってるはずなのでカメラワークだけでここまで全然違うものになるのかという実証例。初回はマジでゴミだった。んでエンドクレジットを見てびっくり。

絵コンテ・麻宮 騎亜

筋金入りのカーマニアのレジェンド漫画家を絵コンテに使うという贅沢。1話より先に5話を先に作ったが1話は都合で無理だったらしい。もう今回を初回にしてよマジで。結局1話はどうせイミフだったやん。

側溝wとかリボルバーストを主人公しか使わないなどクソ脚本なのはそのままだが、映像を楽しむだけのつもりで観るのならドライバー間やAIとの掛け合い、レースの駆け引きなどもあってまだ普通に観れる内容ではあった。リンのアホキャラも萌えアニメ主人公としては鉄板。レース展開で盛り上がるタイミングで挿入歌入れたりBGMの音量上げたりと演出も見違えてる。モナコで抜きつ抜かれつはアニメなのでいいでしょう。リアルモナコはマジで順位の変わらないクソコース。ドライバーも多めに映して車体も舐めるように映してコーナーフェンスまでもきちんとスポンサーロゴがばっちり見える。スポンサーも喜ぶだろうが、協賛ロゴは臨場感の底上げにもなるのでちゃんとしましょう。というか今までほぼ見えなかったのでここまでよく怒られなかったな。

そして終盤間際でのリボルバースト。スタビライザー稼働、姿勢補正、セフティ解除してトリガーを引く、ウイング可変とボディ変形でダウンフォース最大化、そして一気に加速しブチ抜くという爽快感。そうそうこれこれ的な圧倒的必殺技感。トンチキアニメの醍醐味はこれでしょうよ。きちんとすればベクターキャノンみのあるロマンがちゃんと演出できますやん。アホキャラが「どーーーーーん」で大逆転ってのも実にアニメらしくていい。今回だけでこの作品が何をしたかったのかがじゅうぶんすぎるほどに伝わる良回だった。マジでここまでのゴミ回がもったいねえ。

次回は箸休めキャッキャウフフっぽいのでどうしようかな。


____

初回のかんそう

01
楽曲やキャラデザなど萌え要素だけは完璧。あとはゴミ。

エネルギーどうこうで思想強めかなと思えばそんなことはなかったぜ。メタリックルージュと同じ間違いを犯したおじいちゃん企画アニメかな。萌え売りならしっかり顔見せろ。真面目にレースする気なら媚びすぎ。矛盾してるのわかってない。美少女出してアクスタ抱き枕カバーの物販でウハウハ!スポンサーも集めてウハウハ!マーケティング!!!!!!!!スポンサーのチョイスがガチオタくさいところでお察し。ウェイマーケ屋に老害オタクがうまいこと言いくるめられてる絵が見える。

0話切りも珍しくないアニメ戦国時代で掴んでなんぼの初回で知らん技術での知らんレギュで知らん奴らが走るレースの実況中継をまるまる通しでやるという蛮勇アニメ。現場の猛反対を押し切って90年代のセナプロストF1黄金時代が青春だった60手前のおじいちゃんが権力でゴリ押ししたんだろうなあという気配しかない。OPも水樹奈々だしレジェンド声優が名を連る太っ腹キャスティング。F1好きのぼくのかんがえたさいきょうのアニメ!夢が叶ってよかったですね。

ゴリッゴリそれはもうゴリッゴリの上級者向けの全力萌えキャラがなぜか一流現役レースパイロットなのも一切方便がない。テキトーなキャラデザのオスが申し訳程度にいる。顔すら映らないナントカさん。これならもう開き直って女性しかエントリーできないレースにしてもよかったのでは?

AIと混じってのレースも新世代のエネルギーとやらもいいのだが、レース好きの関心はまずエンジンなのよね。ぼくのかんがえたタイヤ交換マシンもいいけどボディや足回りなどの言及が一切なしだとニワカ認定されますよおじいちゃん。なぜかコクピットの位置もウイングの形状もバラバラなゆるゆるレギュレーション。リアルF1だとルールがガチガチにされてみんな同じ形状になってつまらなくなったからバリエーション豊かなのはアニメらしくていい。でもそもそも時速500km想定だとボディやウイングの形状どころか車体の設計思想の初期段階から全然別のものに変わってくるはず。嘘つくのやめてもらっていいですか。リボルバーストもストレート出口にノーズ向いたら即ぶっぱ一択ですやん。またすごいダジャレ思いついたからってゴリ押しするのもどうかと思うよ。でもあの機構はカッコいいです。男子としてあのロマンはわかります。

F1やミニ四駆が流行った時代なら全然アリでしょうけど時代遅れ感が半端ない。車のレースならまだダートラリーとかなら選手がペアなので掛け合いアニメにしやすいと思うのだけど。F1見てた世代ならラリーはマイナー感が強いと思うのですが、今の世代には同等にマイナーなので問題ないと思う。いくらでもトラブル作れるしなんなら泥まみれにもできるからマジでこれより美少女アニメ向きだと思う。

そんでF1好きの矜持か知らんがレースの挙動もなぜかリアル寄り。500km出てるようには見えん。いらんこと言わんかったらいいのに。アニメなのにリアルF1から逸脱しない範囲でありえなくもない現実的な挙動に収まってて、アニメだからこそのトンデモなケレン味もない地味さ。設定上頭文字Dみたいな派手な嘘ドリフトも出来ないしアニメ要素はダッシュのみ。アニメはうまいこと嘘ついてナンボでしょうよ。リボルバーストをコーナーで使うみたいなトンデモ展開もないんでしょう。

早く世代交代しないとマジで日本終わるよ。

投稿 : 2024/06/26
閲覧 : 287
サンキュー:

5

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