中島野球しようぜ さんの感想・評価

2.1
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.0 キャラ : 1.5 状態：観終わった

中身が薄すぎる上にアニメとしてのクオリティも低水準だが…おすすめ度★☆☆☆☆

私達は手を伸ばし、空へと飛び立てることを知った。

先行上映3作品を視聴、令和アニマス三部作のクローザー的作品。しかし…その内容はお世辞にも評価できるものではない、度し難い場面の多い残念な作品ではあった。(切り捨てるには惜しいところもあるし、流石にデレアニほど酷くは無いけどな)

全体的に物語のテンポが悪く、キャラの掘り下げもユニット毎の話をいちいち間に挟んでぶつ切りでやるため話がバラけていてなおかつ味気ない内容になっていて、BGMも無駄にノスタルジックで合わないものが多く眠くなるくらいに退屈だった。トラブルの起こし方も突発的だったり絡ませる必要があるかといった舞台装置的な役割での発生が多く、解決までのくだりも冗長。一応主軸は真乃にあるみたいだけど、能動的に動く未来と違って受動的な人物だから無理に動かされている感が強い。2幕ラスト、3幕でセンター抜擢するほどの気概や実力を無理やり付けさせられた感あるし。先代3人と違ってメインキャラだから〜、ピンクポジだから〜で押されてる感が否めない。

そしてブログでも述べたが、WING編の結末の描き方は最低レベルに酷い。全員敗退エンドは別にダメという訳では無いが、そもそもなんで勝ちたいのかが漠然としたまま進んで、アンティーカ以外はWINGに出場する同期がモヤモヤしたまま進んで漠然と目標立てて行動しているのでこちらも漠然とした受け取り方しかできないし、過程が薄っぺらく退屈であるのにも加えて結果も当然伴わないという、何のためのエピソードだったのか存在意義が危ぶまれるレベルの酷さだった。シャニマス信jy…息の長いシャニマスファンは「よくやった」、「これこそシャニマス」と絶賛していたようだが、はっきりいって物語の展開としては0点もいい所である(と、私は思う)。ミリアニと同じでもっと尺をそこに使えよと言いたい。

とはいえいい点も無きにしも非ず。CGはかなり良さげで、(少しアップの画角が多いのは気になったものの)ライブシーンの躍動感は先発のミリアニに匹敵するレベル。個人的には2話の「バベルシティ・グレイス」が1番いいMVだとは思った。キャラも魅力的ではあるとは思う。掘り下げ方がダメなだけで。個人的には放クラが1番好き。

結論を言うと、かなり残念な内容としか言えない。2期がやるような終わり方をしたのだが…あのクオリティで2期やります!と言われても興味が湧かないというか…ストレイライトとノクチルが出るならシーズは?コメティックは出るんですか?まぁなんというか、物語としては残念ながらお粗末さが目立ち、ファン向けが関の山だと感じた。