テナ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
魔女を探して旅をする
魔境教団に所属魔女を探し討伐する野獣ギドと魔術師アシャフは、呪いを掛けた魔女を探しています。
そんな二人は旅先で魔女で出会う魔女達と戦います。
内容としてはグロがありますね。
グロいのが苦手な人はおススメしにくいかな?
ただ、キャラデザや世界観は凄くいい方がかな?
雰囲気がしっかり出てるし、好みは別れると思うけど私は全然面白いと思います。
オカルトとか好きな人なら興味が持てるんじゃないかな?
基本的「序章」と「終章」に別れて2話づつの構成になっています。
物語自体は悲しい結末の中にもしっかり救いが描かれているの良かったです。
内容も難しくはないけどシンプルに面白くテーマもしっかりあります。
因みに、基本は魔女相手ですが、魔女意外の敵もいるらしく、それが、アンデット。
アンデットはファノーラとヨハンの専門でアンデットが相手だとこの二人が動きます。
まぁ、対魔女も対アンデットもエピソード主人公は違うものの面白いです。
勿論、人によって好みはありますが私は両方楽しめましたね。
【魔女と紅蓮の街】
人間には大なり小なり二面性があります。
魔女にも勿論そうした一面があります。
人間からヒーローの様に賞賛される魔女にも裏の顔があります。
その舞台すら魔女が人間に無実の罪を着せられた事による復讐の為に魔女が用意した舞台でした。
これは、人間側が悪いよね…。
復讐したくもなるよね……
けどさ、だからってダメだよ。
お婆さんは可哀想だったけどさ、今は全然関係ない人達に復習しても何もならないですよね。
それに心から本当に信じてくれてるいた人も沢山いたのにね……
私が凄く悲しく感じたのは、復讐の為と人から信頼される為に動いた魔女.…
勿論、その為に用意した舞台だけど、沢山の人間に信頼されて仲良くしてくれた人達に復讐する事に少しも迷いは無かったのかな?
考え直せなかったのかな?
それすら頭に過ぎらないくらいに憎かったのかな?
そんなに恨んでた魔女も、心から信頼してたらのに裏切られた人間達も……辛いよなぁ〜って……それが悲しく感じました。
【魔女の戯れ】
歪んだ愛だよね……
せっかく身寄りのない子達を二人引き取ってくれた「愛を知って欲しかった」から、けど、愛を知った子供達は身寄りを引き取ってくれたお母さんを若かったから女性としか見れなくなり恋をして、禁具を使い義母の親しい人を殺害してしまった。
それを知った彼女は「情も失ったよ」って義理の息子達を射殺する。
けど、多分、それも彼女なりの母として愛だったのでしょうね。
禁具の対価で死ねば残酷な死が待っていたらしいから、彼女が撃った弾丸はそんな彼らへ母として愛の弾丸だったのかな?
せめて苦しまずに済むように……
けど、愛する母に撃たれた息子たち…
ある意味一番残酷な死に方でもいるのかもしれませんね…
【美と死】
アンデットの話はね……
敵の術師が胸糞悪いですね。
死への冒涜ですよ…アンデットにすると輪廻転生の輪から外れて灯りも音も温度もない空間に意識だけ存在する事になる地獄……虚無
考えたら残酷だよね。
誰にだって大切な人が居て、必ず死という別れは来る……
そんな時に死者に会いたい話したいって気持ちはわかるよね。
けどさ、それでアンデットになる事で大切な人が帰ってきても、その瞬間から死者は虚無に落ちる事を知れば多分、多くの人は死者蘇生なんて望まないんじゃないかな?
自分のエゴで大切な人を虚無には落としたくないじゃん?
それでも、術者は無視して他人の大切な人を勝手にアンデットにしたり時には命を奪いアンデットにしたりと、最低の術者でした。
ファノーラの話を聞いたら、術師者のした罪の重さがより一層伝わりますね。
そもそも、術師ならアンデットが虚無に落ちるのを知ってるなら普通はアンデットになんてしようなんて普通考えない気がします
それを知ってもアンデットにしようなんて絶対思わない気がします。
今回の敵の術者は最低でしたね…
【魔女と魔剣】
魔剣の話はこれまでは2話構成が基本でしたがまさかの倍の4話構成と言う長編です。
怒涛の展開もありわりとバトルも多めのエピソードでしたね。
だからか、続けて4話みると一本の映画を見てるような感覚になります。
登場人物も多く、ヘルガと魔剣を中心に大きく物語が動き出します。
魔女狩り部隊、処刑人の存在。
このエピソードでのヘルガのイメージは正義感に溢れる魔剣を封印する魔女であり、彼氏が本当に欲しいんだなぁーと感じました。
窮地の度に彼氏欲しいと後悔を感じていたり、心残りは最後くらいキスをしたかったとか恋愛に憧れる魔女って感じはするかな?
あと、ヘルガの魔法って地味なんですが面白いものもありますね。
普段は少し当たりがキツく、素直になれない部分はありますが、窮地にギドに伝えた「私のことも助けにきて」は彼女の本心を感じる事が出来るシーンです。
後、処刑人に利用されてギドを罠に嵌めてしまう言葉も、ギド対してある感謝の気持ちと気持ちに答えられない罪悪感から来る言葉なのだと思います。
彼女が刺されるシーンは衝撃的でした。
後、魔女を嫌うギドが「死なせんな」と叫ぶシーンも何だかんだと言いながらも、ギドを魔女として、ではなく、ギドをギドとして心の変化を感じているシーンでした。
ヘルガは「魔剣を封じて世界を守る」使命を守っています。
けど、ヘルガは処刑人に魔剣を狙われて家族を皆殺しにされています。
魔剣を抜けば処刑人に復習し世界を終わらせる事になる。
彼女は何故魔剣を抜かないのか……
世界が終わるから?
いゃ、もしかしたら、私は本当に彼女が守りたかった物は他にあるんじゃないかな?と思いました。
それは「気持ち」
ヘルガの一族代々封印してきた魔剣。
ヘルガを逃してくれたお姉さんの言葉。
ヘルガの為に拷問されても最後まで守ってくれたお姉さんの強さ
そう言う、一族や姉から受け継いだ心や気持ちを守りたかったんじゃないかな?
彼女が魔剣を抜いてしまえば復讐は出来るかもしれない。
それでも魔剣を抜くと言うのは、その行為で家族が守ろうとした物を無駄にしてしまう事になる。
だからこそ、彼女は魔剣を抜く様に魔剣の力により仕向られたのかな?と感じました。
処刑人に感じて情けないですね。
めちゃくちゃビビって逃げては命乞いしたりと見てて情けなさを感じてしまいます。
魔剣-アシュガン-
魔剣には意志があります。
魔剣も何か新たな感情が芽生えつつあるのでしょうね。
そして、ヘルガの心にも。
【起源の魔女】
何か魔女に間違えられたお婆ちゃん可哀想…
完全に巻き込まれて処刑人に消されちゃたし…
子供達もお婆ちゃんも処刑人の世界に残されたままなのかな?
これがギドに呪いをかけた魔女ですか…
アンジェラ……子供達に紛れていたんですね。
側にいたギドが気付けない時点でそれだけの力は持っているんでしょうね。
アシャフとギドの出会いの話ですね。
ギドは昔から強いし血気盛な感じなんですね。
アシャフが魔法が使えないハルベルを魔鏡教団にスカウトしようとします。
そんな最中、処刑人が動き始めます。
そして、ギドの持つ棺桶に入っているあのギドの正体……大男がどう解放されたのかも明かされますね。
にしても、ハルベルの力はエグいね…
成長したら死者をも蘇生させるってヤバい。
けど、ハルベルは優しい子だからそんなヤバい力を持っていても彼女なら悪用しないだろうから安心ですね。
フォール…異世界につづく階層の一つ4階に踏み入れます。
吸血鬼の住む世界らしいです。
魔女とアンデットの専門家がいるなら吸血鬼も専門家がいるのかな?
逆に、魔女、アンデット、吸血鬼がいるのなら他の種族もいる可能性あるのかな?
割と広い世界感ならちょっと興味出てきたけど…最終回?
フォールってエレベーターで移動するんだけど、これは一時期都市伝説で流行った異世界エレベーターが元ネタだと思います。
こう言う都市伝説ネタ入れてくるのもこの作品の面白さかな?
都市伝説に詳しくなくても「異世界エレベーター」は有名ですし、こうした誰もが解るネタをチョイスしてくる演出も良かったですね。
アニメだと「異世界ピクニック」でも紹介されてたし、一時期、オカルト番組がTVでもよく取り上げていたから知ってる人は多いし、そう言う視聴者がわかりやすい演習には優しさを感じますw
独特の世界だけど、シリアスな雰囲気のあるアニメかな?と思います。
グロいシーンもありますが、そうした描写のこの作品の良さとしてしっかり描かれているのが結構良い味をだしてますね。
良いところで終わるねw
フォールの他階層も気になるし、吸血鬼の住む階層は勿論気になるしアンジェラのメッセの意味も気になるねw