無毒蠍 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
劇場版コナンの処女作。演出や構成はやや地味だがコナンらしかったので○。
公開年が1997年ということで今観るとやや古臭さを感じますね。
当時はまったく気にならなかったのに年月の経過とは恐ろしいものです。
この作品で白鳥刑事が初登場だったんですねぇ。
すっかり忘れてましたよw
今は亡き塩沢兼人さんの演技がナルシーでカッコいいです。
それとこのときは灰原がまだいなかったんですね、
時代を感じます。
今回の犯人は変態です、
犯行動機が普通じゃ考えられないような理由ですが
世の中にはそういう人もいるのでしょう。
殺人目的じゃないというところからも屈折した何かも感じます。
今回の事件は全て一日でおきた出来事みたいですが
内容濃すぎw
どうやったらこんな濃く無駄のない一日を過ごせるのでしょうか…
犯人から電話で指示を受けながら爆弾を処理していくコナンくん。
めっちゃ急いでるからスケボーでぶっとばすんだけど、
普通に車をスリップさせたりと描写されてないだけで
コナンくん原因の事故もおきてるんじゃないかなw
気になったのは最後の爆弾を蘭が解体していくシーン。
コナン(新一)から電話を受け爆弾を発見したときは爆発まで42分。
しかし解体を開始するころには爆発まで16分でした。
その間なにしてたの?めっちゃタイムロスしてますやん。
ってこの感想書いてるときはそう思ったけど
よく考えたらコナンが線を切る順番を考えていたのかと納得。
いくらなんでも設計図を見て瞬時に解体手順がわかるはずないもんね。
ただ設計図に描かれていない最後の二本の線…
いくら絶望的な状況とはいえ蘭に選択を委ねるのはどうだろうか?
そこは最後まであきらめずに考えてほしかったな、
現にその後コナンはどっちを切るべきか気づいたんだから。
一応犯人は変声機や変装でわからないようにされていましたが
普通に気づくというか何となくイメージできちゃうでしょ。
だってその人以外に連想できる容姿の人物がいないのですから。
そこはコナンでよくある全身黒塗りでよかったと思います。
最後はドラマチックですが自分がそういうのを期待していたかというと微妙なところ。
いやドラマチックなのは好きですよ、視聴後の後味も悪くありませんでしたし。
ただミステリーだし最後までコナンの推理で解決してほしかった気もします。
まぁアニメーションという枠での締め方としてはよかったと思います。
なんか成人している自分が偉そうに感想を書いていますが
本来コナンは子供が観るものですよね、
私も子供のころ家族と一緒に映画館まで観にいったことがあります。
そう考えると子供が楽しめるラストに仕上がってたんじゃないかな?
だからといって大人が楽しめないなんてことはないと思いますのでご安心を。
【B+75点】