「機動戦士ガンダムSEED DESTINY[シードデスティニー](TVアニメ動画)」

総合得点
75.3
感想・評価
1317
棚に入れた
6573
ランキング
819
★★★★☆ 3.7 (1317)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.6

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ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

善人づらしたゲス「キラ・ヤマト」と「ラクス・クライン」

30分50話の大作だが、話しの9割が回想シーン。
登場人物が「過去にこんな事があった」と延々と語る。
そして念仏のように「憎しみの連鎖が~~」を繰り返し喚き散らす。

「過去の振り返り」と「憎しみの連鎖が~~」を繰り返し反復するだけで、話が全く進まない。
回想シーンとキャラが叫ぶだけの鬱陶しい戦闘シーンをカットすれば、全50話を30分6話で纏められるだろう。

いつ見ても、見飽きた回想と「憎しみの連鎖が~~」なので見るのが苦痛になるレベル。
最早、内容云々以前の問題。
“ゴミアニメ”以外言いようがない。


まあでも、内容のついても

善人ずらした無知な平和主義者のクズ人間「キラ・ヤマト」と「ラクス・クライン」。

<< ダーダネルス海峡での戦い >>
プラントを侵略するために、地球連合とオーブ連合首長国の連合軍がプラントの領土に侵攻。

この時のキラとラクスの行動が凄い。
まず地球連合やオーブに「侵略を止める」ように交渉しに行くことはないし、侵略する為に侵攻するオーブ軍艦隊の妨害もしない。
そしてオーブ軍の攻撃にさらされる、プラントの人達の生命を守るために防衛出動したプラントの「ミネルバ」。
侵略するオーブ軍と防衛出動のミネルバが戦闘開始したら、「戦闘を止めるんだ~!!」と寝言を言いながら防衛戦闘をしているミネルバを攻撃する「キラ・ヤマト」。
今まで何もせずにオーブの行動を黙って見ていた癖に、突然しゃしゃり出てオーブの侵略に加担するキラ。
殺意が沸くレベルのクズ行動をするキラ・ヤマト。

<< 戦争の首謀者「ロゴス」を匿うオーブ >>
「コーディネイターはムカつくから皆殺し」
恐ろしく身勝手な理由で、条約などのルールを一切無視して大虐殺を行い、暴れまわっていた「ロゴス」。
このロゴスの罪を裁き、ロゴスに責任を取らせるのは必要不可欠な事。

デュランダル議長はロゴスを制裁する決断をするが、ラクスとキラは此れが気に入らない。
ロゴスが犯した罪の大きさは明白なのに、「ロゴスに罪を問うてはいけない」と言うラクスとキラ。

「何故、ロゴスを裁いてはいけないのか?」
この問いに何も答えられない。そして
「其れならば、どうすればいいと思うのか?」
にも、何も答えられない。
ラクスとキラは「デュランダル議長に反対する」事が目的で合理性は皆無なので、他人に理由を説明出来ないのは当然だ。

オーブは、この極悪人のロゴスを庇って匿う選択をする。
オーブの愚行に対し、プラントは冷静に交渉するがオーブは断固拒否。
ロゴスは許す訳にはいかないので、ロゴス確保に動くミネルバに対して、またも突然攻撃するキラ・ヤマト。
この時もラクスやキラは、反発しているオーブとプラントに対して、交渉や話し合いなどは一切しない。
「初手で暴力」
が、ラクスとキラの特徴である。

<< “お気持ち”で全てを判断するラクス >>
プラントの指導者「デュランダル議長」。
物語ラストでの突然の「デスティニープラン」発言以外は、言動は全て正論で何の問題もない完璧な人物だった。

しかし、そのままではラクスとキラが「わがままを言うだけのアホ」になってしまうので、「デスティニープラン」でデュランダル議長を無理矢理悪役にしたのは「こんなゴミシナリオしか書けないのか?」と正直呆れ返った。

さて、ラクスとキラは「デスティニープラン」発言以前からデュランダル議長を異様に嫌っていた。
「ラクスを暗殺しようとした」という恨みを持つ理由は有ったにしても、国の行く末や人類の未来のような重大な事柄を“私怨”のみで判断するラクスとキラ。

ラクスはデュランダル議長がダメな理由を「なんかヤダ」としか言えず、論理的説明が一切出来ない。まあ、私怨が判断理由なのだから当然だろう。

それにラクスとキラの取り巻きも、気色悪いクズが集まっていた。
ラクスを“神”のように崇めるアークエンジェルやオーブ造反組。
私怨で行動するラクスの言動を吟味せずに「ラクス様が言ってるから正しい」と思考停止するのは、人として終わっている。

<< 思考停止するキラ >>
「争いは憎しみしか生まないんだ~~!!」
いつもこのセリフを喚き散らしながら、戦場で暴れまわるキラ・ヤマト。
しかし、戦争の根本原因や終戦への着地点、停戦する妥協点を考えない。

「僕たちもどうすればいいか考えなければ」
物語中程でこんな事も言っていたが、結局最終話までキラは「自分の考え」を一切語らなかった。

「どうすればいいか分からないから、思考停止して考えるのを止める」
恥知らずなクズ人間のキラ・ヤマト。
やってる事は「オーブ連合首長国の全面擁護」で公平性皆無な片寄った行動なのに、自分の事を「平和の使者」とでも思ってそうなのが救えない。
最終話の決着も「カガリ・ユラ・アスハ」が統治するオーブ連合首長国以外は不満が残る内容なので、各勢力の戦力が回復したらまた戦争が始まるだろう。

最悪のクズ人間、ラクスとキラが作った世界は「戦争の無限ループ」。
まさに地獄。



ラクスとキラの人物像を纏めると

・自分と違う意見に対しては「会話・交渉」といったことはせず、「暴力」で相手を黙らせようとする

・必要な事を考えない。「現状は何が駄目なのか」「何が足りないのか」「どうすれば良くなるのか」。何も考えずに暴れまわるだけで満足している

・いつ如何なる時も「お気持ち」で行動する。論理的思考が出来ない。行動理由に倫理や整合性はなく「私のお気持ち」で動く

・相手を許せない。執念深くて心が狭い。相手を理解できないし、理解しようともしない。憎んだ相手は、全てを滅ぼさないと気が済まない

・大局的に物事を見れず、視野が狭い。指導的立場に立つ器がない



「アスラン・ザラ」は途中まできちんとしていたのに、キラと会ってからは気狂いチームの仲間入りをしてしまい残念。


「シン・アスカ」と「ルナマリア・ホーク」は可哀想だった。
常識的判断ができ、正しい倫理観も持っていたのに、周りが頭のおかしいアホしか居ない。
最悪の気狂い「キラ」に絡まれて滅茶苦茶になり、悲惨で見てられなかった。


一番好きなキャラは偽ラクスの「ミーア・キャンベル」。
ラクスとキラの醜悪なゲスが暴れまわる地獄の世界。
ミーアだけは幸せになって欲しかった。

このアニメで評価できるのは、ミーアが亡くなった後に流れた「ミーア物語り」だけ。

投稿 : 2024/04/07
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