どどる さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
引退大好き
スポーツにおいて一番好きなテーマが引退なのもあり、刺さる内容。
キタちゃん、負けると派手に落ち込む。
2位で落ち込む。
オリンピックで銀メダルを取って、悔しくて泣いてしまう選手はいる。
私は金メダルのはずなのに、キタちゃんがレースにそういう感じ方をしているのが伝わる。
そんなキタちゃんが衰えを感じてきた。
この引退風景は、ウサイン・ボルトを思い出す。
キタちゃんは11話でサトノクラウンに勝利しつつも、ジャパンカップと有馬記念の2レースに出て引退すると発表する。
ウサイン・ボルトは2013年にリレーを含めて金メダルを3つ取ったが、全てのレースを終えてから「あと2つの世界大会に出て引退する」と言った。
はたから見ればまだまだ強い。なにより勝っている。
それでも自分自身は確実に衰えを感じているというのが、孤独を感じさせる。
そんなキタちゃんが最終レースで勝った瞬間の安心したような表情。勝って終われた、やりきった、そんな顔。
まだ強いけど、結果としては勝ったけど、これで引退。
勝ちっぱなしの引退は有終の美とはいえ、逆にムズがゆさが残る引退でもある。ファンとしてはどうしても「まだやれるじゃん!」と思ってしまう。
正直言って、ほかの強豪ウマ娘と同程度の勝率はまだしばらく維持できるだろうが、金メダルを取り続けてきた人は、ここで引退する人がどうしても多いように思える。
欠点は、別になにかするわけじゃないウマ娘たちの出番が少なかったこと。
従来シリーズにおけるマチカネフクキタル、メイショウドトウ、ヒシアマゾンにハルウララみたいな、「作中でなんかするわけじゃないけどめっちゃ良い」って感じのキャラはいなかった。
強いて言えば、名前が伏せられていたせいで気になったロスアンドロイス。
そのへんの尺は、ナイスネイチャとか既存キャラに割り振られたってのはあるかも。
続編だとちょっと仕方ない。