四ツ谷ミツル さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ワーカーホリック・イケメンフェスティバル
今期の女性向けアニメ筆頭とも言える作品だ。
先に良い所から言うと、作画はまあまあしっかりしてる。
男女問わずまつ毛バシバシのリップつやつやだ。
ヒロインはたまに崩れているが、ヒーロー含むイケメン達の顔面にはこだわっていると思う。
OPEDも普通に良かった。世界観にも合っていたと思う。
女性向けらしい楽しみ方は存分に出来ると思うので、ラブロマンスを見たい方は楽しめるだろう。
※こっから先はやや辛辣な感想になるのでこの作品が好きな方や、これから見ようと思っている方は見ないで頂きたい。ご了承願う。
この作品のヒロインはなんともツッコミ所満載プリンセスだと個人的には思う。
リーシェ、いくら自由にして良いとは言われても、高頻度でイケメンと会いすぎじゃね?
イケメン王太子に振られたと思ったら敵国のイケメン皇太子にホレられて嫁ぐ事になる。
ここまでは良いとして、その後は
夜に変装して城抜け出してイケメン商人と会って、
男装してイケメンしかいない訓練に紛れ込んで新米のイケメンと仲良くなって、
他国のイケメン王子が来たら手ずから薬調合して部屋に入り浸って、
イケメンの学者にあっという間に気に入られてあっと言う間に「先生♡」って呼んで一緒にいる。
ラノベ小説とか数多のヒーロー攻略系のテンプレといえばそうなのだが、この人って人妻みたいなもんでは?こんな色んな男と旦那に"内緒"で仲良くなっていいん?
初回なんかよりこっちの方がよっぽど断罪案件ではなかろうか。
アルノルトは心が広すぎである。もっと怒れ。
大元のストーリーについても、ゴロゴロしたいとはなんやったんやってくらい働く。過去六回分の人生経験活かして睡眠時間削りまくって働く完全なるワーカーホリックヒロインである。
働きすぎや、ちょっとは落ち着け。
また、途中で仲良くなるイケメン達の掘り下げはされるのに、メインヒーローの旦那の掘り下げがないまま終わってしまったのも惜しいと思う。
ヒロインに嫁に来いと言ったと思ったら「俺にお前を排除させるな」とか言うし。嫁にしたいのか殺したいのかどっちやねん。
ED的に実は幼馴染だけどリーシェだけそれを忘れてる的なお約束展開かと思ったが、そこには一切触れられなかった。え、あれなんだったん?
声優さんについては個人的な好みになってしまうのだが、これ、申し訳ないが合って無いと思う。
全員演技力は十分なのだが、アルノルトはもうちょっと低めの声の方が説得力出たと思うし、伊瀬茉莉也さんに演じさせるならもっと年齢下の子の方が合ってたと思う。
リーシェに関しては、なんかずーっとシリアスで大人しい喋り方なので、そんなトーンで"ゴロゴロしたい"とか言われてもほんまか?と思ってしまう。
実際してないし。
折角七回もループしてるのだから、各人生でもっと声音を変えてくれれば良いのにもったいない。まあアニメの絵柄には合ってると思うので、好みの問題ではあるが。
色々言ったが、恋愛的なシーンは沢山あるので、主人公が合えばイケメンと美女のラブロマンスに浸れる良作ではないかと思う。