「葬送のフリーレン(TVアニメ動画)」

総合得点
88.3
感想・評価
610
棚に入れた
1964
ランキング
118
★★★★★ 4.2 (610)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

象の時間ネズミの時間、エルフの時間人間の時間

2024/04/05 初投稿
2024/04/06 文末に加筆

魔王を倒した勇者一行の魔法使いフリーレンの話
魔王を倒した凱旋のシーンから始まります
王様は勇者一行の銅像を建ててくれるらしい
出発時には銅貨10枚しかくれなかったとか、ロープレみたいで面白いw
勇者一行の旅は10年に及んだらしい
ここで時間に対する感覚の差が提示されます
ヒンメル(人間)にとっては10年にも及ぶ長い旅(10年でヒンメルの外見はあまり変わっていません何歳から何歳までの旅だったんだろう?結構謎w)
フリーレン(エルフ)にとってはわずか10年(もちろんヒンメル以上に外見が変わっていないです、自分としては12~13才くらいの女子のイメージ)

そう、ファンタジーのお約束としてエルフやドワーフは長寿というのがありましたっけ。そこら辺をストーリーの中核に据えた物語のようです。

ここで思い出したのが昔話題になった「象の時間、ネズミの時間」の話
象の一生は約100年ネズミの一生は約2年
体の大きさと寿命の長さはだいたい比例する
しかし象もネズミも一生の内に動く心臓の回数はほぼ同じ約5億回、ほぼどのほ乳類でも与えられている時間は心臓5億回分。体が大きいほど心臓の動きがゆっくりで長寿、小さいほど心臓の動きは速く短命とか。
この法則を当てはめるならフリーレンは「進撃の巨人」ベルトルトらの超大型巨人クラス以上のサイズの可能性が!!

それはさておき人間とエルフの時間感覚の差って
小さい頃って1年ってすごく長く感じた記憶があります
小学校低学年って次の学年に上がるまでの時間がものすごく長かった
年を取るに従って1年がだんだん短く感じるようになってきたように思います。
現に、自分としてはアニコレを始めたばかりのような気がしているのですが
調べてみると
【2019/10/21】 盾の勇者の成り上がり1期(TVアニメ動画)
「★の数では表せない良さ!!」 というレビューがおそらく最初の投稿でした。
つい最近と思っていたのですが6年目ですねw
既に自分の感覚もどちらかというとフリーレンの側に近いのかも知れません^^;

ところで1000年以上の寿命があるとすると、生物的にエルフはそれほど子孫を残さなくていいことになるし、個体数も限られてくることになります。でなければ世界はエルフだらけになってしまいます。そう言う前提に立って作品世界を見ると、フリーレンが同族にほとんどあった事が無いと言うのも納得ですし、フリーレンやゼーリエが性的な魅力をほぼ感じさせないキャラクターデザインなのも納得です。

だいぶ寄り道をしましたが話を戻します。
魔王を倒し50年後
勇者ヒンメルが死にます
その後ハイターも
二人とも静かに旅立ち、フリーレンも静かに見送ります。
その後の物語は、ヒンメルの死後30年弱が経過した時代の話がメインになり、時折フリーレンがヒンメル達と魔王討伐の旅をしたときの回想が差し込まれます。
全体として静かに物語が進み心地よいです
静か故にBGMが良く聞こえ引き立ちます、一つ一つの楽器の音色まで楽しめます。

旅をしていろいろな土地を訪れますが、余りフリーレンのことは知られていなく、やや腑に落ちないようにも感じました。
魔王を倒した勇者一行の魔法使いですよ!
でも冷静に考えてみると、魔王討伐から約80年近く。
具体的に考えてみると80年前の日本の英雄って誰?
調べてみると、山本五十六当たりが当てはまるでしょうか?
では、山本五十六を近くで支えた人物は?もちろん知らない^^;
フリーレンが知られていないのも納得w

後半1級魔法使い選抜試験になると
内容的に割とにぎやかになり
ちょっともったいなくも感じました
唯一無二の存在から、良作に変化した感じとでも言うのでしょうか?

とは言え、フリーレンが「つい最近」一緒に旅をした仲間を知るための旅はまだまだ続きそうなので、今後が楽しみです。

1話冒頭、最近では珍しく、アバンも無くド直球でOPのYOASOBI「勇者」
ただ自分的にはYOASOBIサウンドは食傷気味なので2回目以降はスルーでした。
ED:milet の「Anytime Anywhere」作品世界にマッチしたいい曲です。
後半OP:ヨルシカの「晴る」は好きで毎回聞きました。



フリーレンは魔法が好きか聞かれると「そこそこ」と答えます。
so so のフリーレン なんちゃって(笑)


2024/04/06 加筆部分
色々余計なことを書いていたら、最重要事項について記述し忘れました^^;まあそれも通常運転では有りますがw

勇者ヒンメルの死に際して、親族の気配が感じられないのがちょっと疑問でした・・・
どちらかというと陽キャのヒンメルが魔王討伐後、妻の一人ももたず一人暮らしの老人になっている?ハーレムとか作らなかったのか?
その理由が14話で描かれていました。
フリーレンに{netabare}「久遠の愛」を示す指輪を贈るヒンメル
しかも、ヒンメルはフリーレンの前に跪き左手薬指に指輪をはめます。
ヒンメルはずっとフリーレンを待っていたのですね!そして再会が50年後の流星の前フリーレンにとってはちょっとの時間、ヒンメルにとっては老人になるくらいの時間だったというわけですね。
そして、ヒンメルの死後
指輪を贈ったヒンメルに天国で会う事を目的に、再び旅に出る指輪を受け取ったフリーレン
奇しくも行程はヒンメルとの旅をなぞるもの
そして作中時折ヒンメルとの思い出が差し込まれる{/netabare}

そう思って見ると、めちゃめちゃエモかったりします!
二人の間にハーフエルフが誕生する世界線もあったのだろうか?

投稿 : 2024/04/06
閲覧 : 250
サンキュー:

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