wkr さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
けいおん!で望んでいたもの
高校が舞台の日常系アニメで卒業まで向かう作品は少ないですが、この作品はそこまできっちり描いている、それだけで見る価値は十二分にあります。そして個人的に評価したいのが、キャラ自身が将来の夢や目標、自身の現状などを考慮して進路を決めていた点。私自身けいおん!が大好きですが、けいおん!のキャラは明確な夢や目標もなく、ただ離れたくないという気持ちで進路を決めました。大好きな作品ではありますが、今までで描かれていた友情は進路が離れてしまうだけでいとも簡単に解けてしまうのだろうか、と勝手にガッカリしたのを覚えています。対してこの作品のキャラは、高校生活で経験したことを振り返り、離れたくないという葛藤がありつつも自身の道を進んだ。私はそれが集大成として望んでいたもので、その過程にとても感動しました。また、1期2期はごちゃ混ぜ感のある、日記を読み返しているようないい意味で立ち止まっていた雰囲気だったのが、3期から時系列で進み始め4人だった住人が6人になる。それは、別れが訪れ始めているということ。観てる側もそれを実感し始め、それまでの日常が幕を閉じてしまうのが名残惜しく感じてしまう。そんないつも通り明るくも切ない雰囲気含め四期のストーリーは特に好きです。