take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ルーデウスのなぁ・・・魅力が・・・ねぇ、いまひとつw。
不穏なタイトルですが、作品自体は面白く、興味深く、物語の先が気になるクオリティは維持していると思います。
2024年4月からⅡの後半エピソードが展開されるそうな。
私は少しまとまってから、続けてみる派に今はなっておりますので、少し遅れたタイミングでレビューか、追加の書き込みをするかもしれません。
今前半を観て、この作品のレベルはやはり高いなぁとの所感です。
個人の好みも合わせてなので、合わないとか、嫌いだという方のレビューも拝見させていただきましたが、これは世の常でしょうね。
どんな作品(モノ・ヒト)でも2割程度のネガティブな反応を示す方はおられるもので、それが悪いわけでは決してありませんよね。
そして・・・私も作品の評価は高め、興味もありありなのですが、確かにルーデウスがあんまり得意では無い事に気づきはじめました。
これは・・・可愛らしい女性に囲まれているルーデウスのハーレム要素が強くなったから?って訳でもなく、どことなく中のオッサンと自分のよろしくないところが似ているからかもしれませんw。
などと、自虐的な所感も感じつつ・・・。
今作では、ルーデウスくんがいわゆるソロ活状態になったところからの立ち直り、そして、重要な病気(メンタル含む)wの回復への努力?が描かれています。
物語内での描き方は、さておき「一人で」「自分の問題」に相対する姿が描かれています。
これって、自分で言うのも恥ずかしい(照れくさい)のですが、思春期から大人へのステップとして誰もが通る「自分との向き合い方、付き合い方、割り切り方」の暗喩ではないかと思ったりした訳です。
繰り返しますが、物語の中で描かれた具体的なエピソードではなく、あくまでも「例え」としてという意味ですよw。
なので、初めに聞いたときは少し違和感のある、青春を感じるようなOPソングが採用されているのかな、などと思ったりもした訳です。
・・・と言う妄想を抱きながらの視聴でした。
それにしても、この作品に出てくるサブキャラの皆さんは本当に魅力的なキャラが多いと思います。
キャラ造形や描かれ方が私自身の好みに合っていると言うのも大きいのですが、それにしても、総じて魅力的です。
で、比較するとレビュータイトルにある、ルーデウスのなぁ・・・。
ってなる訳です。
サブキャラの魅力でルーデウスをカバーしていると言えばそれまで、または、ルーデウスのダメっぷりをカバーするためにサブキャラが魅力的に描かれているのか・・・、いずれにしても、サブキャラの魅力は今作を形作る大きな要素の一つだと感じています。
そして、物語が続いていく上で、それはさらに大きな力になっていく気がしています。
とりわけ、今作では僕っ娘シルフィは可愛くて、魅力的でした。
もともと、魅力はあったと思うのですが、今作では、身分を隠していじいじしていたり、いろいろ考えを巡らしていたり観ていて応援したくなりました。
アリエルもまだ顔見せ程度ですが、聡明で、美人さんで、シルフィを見守っているようなところも見受けられますし、気になる存在でした。
エリナリーゼも美人さんですし、なかなかに共感しづらい点もあるのですが、怪しい魅力を持っていると思います。
ジュリエットもかわいらしいですね、現時点ではマスコット的な位置づけとして見ていました。
そう言えば、少しWeb上で話題になっていた「奴隷制度を肯定するのか」的な話題はこの子のエピソードについてだったのですね。
個人的には、物語の中で、奴隷を購入する演出があったからといって「奴隷制度を肯定している作品だ」と言う物言いには違和感があります。
その世界観を形作ったり、物語を踏んでいくために必要な演出の可能性もありますしね。
それにしても「盾の勇者」でもラフタリアを買う演出があったと思うのですが、その時もこういった風に話題になったのでしょうかねぇ。
目についた時、話題にしたい時だけギャアギャア言うのは少し軽薄な気もしますし、短絡的にも感じます。
まあ、気が付いた時に指摘しておかなければwといった意見もあると思いますけどね。
ああ、また余計な事を書いてしまった。
リニアーナ・プルセラコンビも面白かったですね。
賑わしキャラとしてはテンプレなのかもしれませんが、容姿も好きでしたし、二人の掛け合いにも、私的には珍しく吹き出しそうになりましたw。
これも、学園生活の中では、必要なキャラ要素かもしれませんw。
そして、最初に出てきたサラ。
ツンデレ~少しかわいそうな結果になってしまいましたが、このキャラも魅力的でした。
女性キャラばかり書いてしまいましたが、途中で兄貴分的な立ち位置になったゾルダートもなかなかにいい奴でした。
女性から見ると、この野郎同士の関係は「なんだそれ?」と思うところもあるかもしれませんね。
(娼館行ってこい的なエピソードとか、あれとか、これとか)
が、まぁ、こういった兄貴分がいるって言うのはありがたい事ですw野郎としてはね。
ついでに言っておくと、恐らく、今作の中に点在しているセクシャルな要素、表現について合わない、嫌いという方も多いかもしれません。
それはそれとして、私も理解はできるのですが、あまりセンシティブにとらえたり、こだわったりするのは今作の世界観に合わないのではないかと思っています。
もちろん今作の世界観が、現在のリアル社会の倫理観、価値観に合っているとも言いません。
シルフィの健気さも、娼館のおねいさんのルーデウスに対する接し方も、
「女が、男にー」って言い始めたらそれはそうなんですけれども、それを言い始める人が既に性別に拘り、拗れ、とりつかれているような気がするのは言いすぎでしょうか。
好きな人の為に何かをする、助けてあげたい人に何かをすると考えれば「女がー、男がー」なんてことは無いと思うのですがw。
それに、シルフィーとルーデウスをくっつけようとする謀略?wの際も、あけすけにセクシャルな話題を出していました、今という時代では、プライベートすぎるポイントなのでデリケートな話題であるのは当然、私も理解していますが、日本にもあったおおらかな時代、というのがルーデウスたちの世界観だと思えば、周りがあれやこれやとそっち方面の話題に口出ししているのも納得できるのではないかと思うのですけどね。
・・・余談ですが、日本でも、ひと昔前の仲人おばさんなんかはすごかったらしいですよ。
小耳に挟んだだけですが、雑に言うと男性相手にも女性相手にも「既成事実つくっちゃえばいいのよ~w」的な事を連発する方もいたそうですしおすし。
こんなことを言うようじゃ、私も立派なきもいおじさんですなwww。
しかたねぇ。
まぁ、いらないことをいっぱい言ってしまいましたが、シルフィーがひとまず思いを遂げた様でよかったよかった。
2期2クール目を楽しみに待ちたいと思います。