nick2027 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白かったです
かなり好きな作品でした。
よく考えちゃうと、結構引っかかることは多いです。創造されたセツナってかなり颯太にとって都合の良い姿だったんだろうなとか(一回しか会ったことのない関係性だし、そもそも一人の人間を描き切るなんて不可能)、なまじセツナ顕現の際にマガネの能力が大衆にも作用することを見せちゃったからこの後の世界やばくない?とか、度々決定論的な考えがちらついてきたりとか。
でもそんなことは割とどうでも良いってくらい満足のいく演出と結末でした。
アルタイルが最後にあのような選択をしたのは、セツナと交わした言葉も勿論ですが、戦いの中で創造主と被造物らが精一杯足掻き、創造することの力を見せたからだと思います。
もしかしたらアルタイルも目の前のセツナが『嘘』だと気付いていたのかもしれない。けれど彼らの意志と行動が破壊を使命とする彼女の価値観を変容させ、その後の未来を信じさせたからこその結末だったと思います。
主人公格が多数登場するという難しい設定の中で、安易に人物の格を落としたり消費したりせず、それぞれの思いを感じられた良い作品だと感じました。