STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
前作のレビューにおいて「仕込みの段階」といった表現をしたが、それに対応した言い方なら、
本作は仕込みに対する回収といった感じで、内容的には英国学院を舞台にした事件の解決編と
いったところ。
とは言え、本作内ですぐにサクサク解決していくわけでもなく、むしろ問題は深刻に
なっていくばかり。
おまけに学院が閉鎖状況に陥ることもあって、観ている側にも鬱屈した感じが
伝わっていくような感じ。
それだけに終盤に羽鳥 智世を中心に解決していく流れはかなり開放感を感じてしまった。
内容的には智世はフィロメラ・サージェントらを助けるために動くも、事件自体に関わる
当事者ではないため、ストーリー的にはフィロメラの物語といった印象。
更にエリアス・エインズワースは教師という立場もあるのか、学院生徒たちの保護者といった
スタンスが多く、なんとなく影薄め。
フィロメラを救うことには成功したが、禁書はヴェロニカ・リッケンバッカーに奪われて
しまい⋯、といったところで完全解決はならず、今後の展開が気になるところ。
改めて思ったのは、現代社会を舞台にしているが、魔術師などは主人公サイド、敵サイド
問わず道徳観、倫理観などが一般人のそれとは異なっているなと。
あとやはり死というものがこれまた一般人より身近なものであるような。
この辺は魔術のように古来から続いているものを扱っていたり、人ならざるものに
接しているのが大きいのかな。
2024/03/31