たくすけ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作者のセンスが光るシュールギャグ&サスペンス
序盤はシュールなギャグが多め。
ミギとダリ2人の存在がバレないようにアクロバットに回避していく。
最初は「何だこのアニメ…」と思ったが原作者が「坂本ですが?」という事で納得。
ギャグアニメなのかと思いきや中盤からはちゃんとしたサスペンスものになっていった。
その中でも赤ちゃん調教とかで笑わせてくるセンスw
世界観が凄い。
日本なのに外国の住宅街。
神戸市北区オリゴン村ってどういうこっちゃw
ミギとダリの養母は園山洋子という名前だがどう見ても外人にしか見えないw
事件が起きると来るのは当然日本のパトカーだが風景と合ってないw
それが駄目なわけじゃない。
違和感はあるけど何故か納得できて受け入れてしまう。
作者と制作会社の成せる技なのだろうか。
オリゴン村は一見平和だが裏の一面があり、とあるキャラに管理・監視されている。
そのキャラがミギとダリの母親の死に関わっているし、そのキャラの肥大した完璧主義による狂気は中々なもの。
本格サスペンスとは言えないかもだけどギャグ要素もある事を考えると丁度いい感じでした。
癖が強いが慣れると楽しく見れるし終わり方も良い。
ぱっと見の印象で切ってしまうのは勿体ない作品。
声優は三石琴乃さん、朴璐美さん、斉藤貴美子さんとベテランの女性声優が3人も出てるのが素晴らしい。
贅沢なキャスティングです。
三石さんと朴さんはまだまだ声が若いし、斉藤さんはオバチャン&BBAの声を出せて深夜アニメに出てくれる貴重な声優。
ここにくじらさんも居たら完璧だった(何が?)
原作者はアニメの放送が始まる前に亡くなられました。
この作品と坂本しか知らないのだがどっちも面白かったし、センスが独特で個性が強かった。
これから面白い作品をどんどん生み出す作家として活躍できたのではと思うと無念です。
ご冥福をお祈りいたします。