「葬送のフリーレン(TVアニメ動画)」

総合得点
88.5
感想・評価
617
棚に入れた
2003
ランキング
109
★★★★★ 4.2 (617)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

行こうか。人の心を知る旅路へ。

この作品の原作は未読です。
恥ずかしながら、作品を視聴するまで存在すら知らなかった作品です。
金曜ロードショーで2時間スペシャルが放送されなかったら、もしかすると視聴したのはもっと先になっていたかも…

だって、珍しいですよね。
地上波初登場の作品がいきなりゴールデンの2時間枠をまるっと使って放送されるんですよ。
これまででは、こんな事は考えることすらありませんでした。

でも、そういう枠に収まって然るべきの作品…と考えたら俄然興味が湧いてきますよね。
そうして視聴を始めて、たった1話ですっかりこの作品の虜になってしまいました。
まぁ、こういう点において自分は本当にチョロいと思いますが仕方ありませんよね^^;


「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中、山田鐘人(作)とアベツカサ(画)による漫画『葬送のフリーレン』。

勇者とそのパーティによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、
勇者と共に魔王を打倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、
彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく。

“魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する胸に刺さるドラマやセリフ、
魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、
キャラクターたちが織り成す物語で、多くの読者を獲得。

コミックスは既刊12巻ですでに累計部数2000万部を突破し、そして2021年には「マンガ大賞2021」大賞、
「第25回手塚治虫文化賞」の新生賞を受賞するなど、漫画ファンの間で旋風を起こしている。

そんな「葬送のフリーレン」が、いよいよファン待望のTVアニメ化!

主な制作スタッフ陣は、監督は『ぼっち・ざ・ろっく!』のヒットが記憶に新しい斎藤圭一郎。
シリーズ構成は鈴木智尋(『ACCA13区監察課』)、キャラクターデザインは長澤礼子(『takt op.Destiny』)、
音楽はEvan Call(『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』)が担当。
そしてアニメーション制作は『ワンパンマン』や『Sonny Boy -サニーボーイ-』など
バトルアクションから叙情的なドラマまで幅広い作品を世に送り出すマッドハウス。

そして主演となるフリーレン役の声優は、『SPY×FAMILY』のアーニャ役など、
多彩なキャラクターを確かな演技力で表現している種﨑敦美。

「葬送のフリーレン」が、アニメとなってどんな魔法を見せてくれるのか―。
2023年秋、放送開始。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思う事…
本来なら他の追従を許さない圧倒的な完成度とクオリティを誇る作品と言っても過言ではありません。
私の貧相なボキャブラリーでは的確にこの作品を表現することはできません。
色んなモノを差し引いたとしても頭一つ飛び出た作品だったと思います。
これが2024年の冬アニメという驚異の豊作期じゃ無かったらこれがそのまま結論になるんですけどね。

物語は大きく3つに分かれていました。
1つ目がフリーレンと旅路を共にする仲間を集める序盤の冒険準備編、2つ目が冒険編、そして3つ目が1級魔法試験編です。

序盤の冒険準備編では短命である人間ならではの思いや決意に触れ、旅立つ上での礎を学びました。
物語は飄々と進んでいきますが、実はこれ結構大変なんですよね。

これまでは常識にがんじがらめになっていたから本来見えたであろうモノを見つけることができなかった。
だから常識に捕らわれてはダメだと気付くことになりますが、常識に捕らわれないということは、常に考え続けることを意味すると思うんです。

ですが、フリーレン一行はお互いを知るためにしっかりと向き合いました。
この地固めがあったからこそ、冒険編に最高の形でバトンを繋げることができた訳です。

この様に序盤から見どころ満載の作品なのですが、前半最大の山場はやはり断頭台のアウラおよびその一行との対峙にほかなりません。

作画、音楽、SEがどれも最高同士の掛け算で成立しているから堪りません。
作品タイトルを回収しつつ展開されたリュグナー vs フェルン、リーニエ vs シュタルクの闘いは何度見ても鳥肌モノで、もう何度繰り返して視聴したか分からない程です。
そして場面は弟子から師匠へ…
この時、背景に流れていた否が応でも展開を最高潮の高みまで引き上げた音楽は、ヴァイオレットちゃんと接点があったにも驚きですが、同時に納得できる関係が構築されていたと思います。

それだけではありません。
フリーレンが師であるフランメの教えを忠実に、愚直に遂行していた結果の集大成であることを物語を追いかけながら理解できる構成も面白さに拍車を掛けていました。

そして物語は1級魔法試験編へと移っていきます。
1級魔法試験編も面白かったと思いますが、個人的な面白さのピークはアウラだったかな。
やっぱり人を傷付けるために振るわれる魔法は決して気持ちの良いものではありません。
もちろん、迫力ある展開も見応えのあるシーンも盛りだくさんでしたけどね。

ですが、フリーレンたちの旅はここからです。
これから北側諸国を巡り最終目的地を目指す旅がきっとまだまだ続くのだと思います。
原作が連載途中なので続編のラストはアニオリになるかもしれませんね。
フリーレン一行の旅路がラストまで描かれることを願っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、YOASOBIさんによる「勇者」と、ヨルシカさんによる「晴る」
エンディングテーマは、miletさんによる「Anytime Anywhere」

2クール全28話の物語でした。
久々に視聴中に「お気に入りの棚」に入れたいと思える作品に出会えたことに感謝です。

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 116
サンキュー:

26

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