easy さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
真の異常者は『ざまあ』が無い:良かった回タイムスタンプ、音楽、台詞、演技:ベスト「S1第9話【偽りの果て】10:53-」
自分用
【本作主人公が他なろうと異なる部分・要点のみ】
『陰の実力者』
という曖昧な立ち位置が本作主人公の人生における指針なのだが、
名声、支配、女なんぞには全く興味がない
分かりやすい回
第15話「最強最弱の男」07:49- わざとクイントン達にボコられる
第16話「見えざる真意」19:42- 試合で倒すも「誰だっけ」忘れてた
『ざまあ』ですらないのだ
夢枕獏的な作品なら『男子が女子の前で』心の傷レベルの暴行を受け、
我ら常人であれば、怒る、恨む、ざまあしてやる等『負の感情』を持つが、
殴られようが、頭を踏まれようが、嘲笑われようが、全くどうでもいい
記憶すら持たない
異常者であることを強調しない、自覚がない、
ファッションではない『真の異常者』を描いた瞬間であった
- - -
アニメ版S1-S2、web版、書籍版も全て読みました
本アニメは『初報PV前にS1全20話完成、S1放送前にS2製作決定』
『非常に恵まれた製作環境+原作信者による初監督作品』なわけですが、
姉クレアのキャラ作りに対して監督「10話辺りまで手探りで~」
と仰っていて、演出が丁寧なのは手探りだったからなのでしょうか
『S1第9話【偽りの果て】10:53-』がシリアスモードのベスト
心臓に刺された剣をシャドウに抜かれながら『徐々に瞳を閉じていく視点』
大塚芳忠「お前…?(シドと察して)アハハハッ」がピーク
剣を抜いた後ではなく、抜かれている最中の視点という部分がポイント
映像もちゃんと『強欲の瞳』に掛かっている
なお書籍版とは、刺す・セリフ・抜くの内容も全く違う改変箇所です
S1第9話は放送翌月2022年12月発売・書籍版第5巻で振り返る回でもあり、
「もし貴様に出来るのなら、世界中の罪を持ってくるがいい
その全てを引き受けよう」
この台詞は同書籍版第5巻において今後の展開を暗示する物となりました
最終話(S1第20話)は何処がどうと整理しなくても別にいいか
最終話への引き、19話ラストの音楽リレーも良かったのですが
あらためて見直すとローズがえらく推されてました
関係ないけどS1最後の無音口パク「テポドン」(web版最初期)ですよね
個人的にこのアニメ「化」は『音楽』が演出として非常に重要な要素で、
いきなり主人公がアレされる第1話最後等もお葬式のようなアレでした
記載曲目はレコチョク辺りのサンプルで「この曲かー」と分かります
ディアボロス教団・幹部戦等、最後のまとめとなる最終話を除き、
重要戦闘においては全ておちゃらけを省いているS1であり、
「S2はコメディ雑多でガッカリ」と書いた為、
なら何がいいんだテメエな部分を記録として整理してみたけれど、
原作者からして良く言えば臨機応変、悪く言うと行き当たりばったりで
反応を見て書いているようで(~劇場版迄の範囲・書籍版第4巻あとがき参照)
原作、アニメ、どちらも良い部分、ダメな部分が
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第5話 【アイ・アム……】
12:16- 音楽:Unsurpassable Magic
「アトミック」初の発動回
「この狂人が!」あろうことか準備中に攻撃→無防備な体に当たり砕かれる剣→核爆発
丁寧な修練以外のゴリ押しも出来るぞというシャドウ強者アピール回
第8話 【狙われた魔剣士学園】
16:45-
『叛逆遊戯』チームをホラー映画演出で嬲るシド君
書籍版では彼の手足がもがれていく、スプラッターから若干マイルドに
どうやって網の中に入ったのかは書籍版第6巻222Pで判明します
第9話 【偽りの果て】
7:13-
ローズが目指す理想の太刀筋+伏線1カット「スタイリッシュソード」
天井ガラス破りシャドウ着陸(※)
「我らはシャドウガーデン」配下全員「陰に潜み、陰を狩る者」(改変箇所)
※ S2転用:S2第1話21:41-+上記着陸、S2最終話・冒頭の指揮
10:58-
シド「僕は大切な物と、そうでない物を、明確に分けているので」
痩騎士に内面を語るシド君、後述決め台詞とセット
14:55-18:38 音楽:Fight in The Darkness(非常に重要)
動きは簡略化されて褒められた物ではないが、
セリフの勢い、音楽(旋律)、タイミングを完璧に計算している
S1-S2通しで、シリアスパート・ベスト演出シーン
例
「強欲の瞳の真価は~このようにな(影が刺さる描写・音楽がSE代わり)」
「まずは貴様で(吹奏楽ボリュームアップ)試すとしよう」
「あの世で誇るがよい」音楽停止(痩騎士被弾)音楽開始「やはりこの程度か」
「だが貴様がいくら強かろうと~」音楽テンポアップ
「我らはただ(音楽の間)我らの道を征くもの」
「それは傲慢だぞ~」音楽停止(カウンター)音楽ピーク「体の先から中心へ突いていき~」
第10話 【聖地・欺瞞の都】
13:35-
ワインを注ぐローズ→グラスに当たる瓶→シド赤目・SEも無い魔力使用を示唆する数カット
のちに悪魔憑きが発症される場所を見ている、書籍版にも無い第17話への伏線
第11話 【女神の試練】
15:39-
重要キャラ・アウロラ
『アーティファクト』固有演出(虚空にホログラム系)初登場
第14話 【君の嘘、君の願い】
0:00-9:47
第13話ラスト剣を刺され「つかまえた」
冒頭、少女首筋噛み食い千切る→口に血を付けて笑顔→OP
第17話 【闇に射す月光】
14:47- 音楽:Nothing to Hide
ローズ治癒
悪魔憑き治癒演出『炎を握る』登場(※)
第1話ED『月光』後、シャドウ初登場「I need more power」同アクション
第1話アクションに加え、ローズの台詞「力が欲しい」を重ねている
※ S2転用:第9話ウィクトーリア腕再生、第11話(第10話)羽ピアノ演奏
第18話 【刹那に賭ける】
13:28- 音楽:A Critical Moment
アンネローゼ戦
第9話ほどではないが、音楽に合わせて調整されているシーン
ノイズ混じりの緑川光「残像だ」からの数珠繋ぎアクション
「なるほど、それしかあるまい」切り替わりに合わせ音楽区切り、等
第19話 【踊る人形】
11:30-16:20 音楽:Lose Ground
表最強格アイリス、何も出来ず完全敗北の前半
18:35- 音楽:A Critical Moment→Unsurpassable Magic
自害乱入→回想「あれ?獣人の子じゃなかったっけ」ローズとの繋がり判明(※)→ED
乱入(シリアス)→「盗賊スレイヤーさん」(コメディ)→「貴様の戦いは未だ~」(シリアス)
クライマックス、非常に慌ただしい引き
※ S2転用:第5話ユキメ(獣人の子)回想「あれ?先輩の時って話じゃなかったっけ」