「SING/シング:ネクストステージ(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
8
棚に入れた
33
ランキング
7903
★★★★☆ 3.8 (8)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
3.8

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ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

前作とは違った良さがありました

前作の方が物語としては面白かった。前作はどん底なキャラ達が這い上がって自分の居場所を勝ち取るサクセスストーリーだったのだけれど、今回は前作で既に成功してそれなりの地位、それなりの立場から始まる物語なワケで。その苦悩やジレンマも多くはもう一段上へ、というもの。田舎芝居から一流のブロードウェイミュージカルへ、という状態、プロフェッショナリズムについてのハナシになっていて、ちょっと遠い存在へと昇っていっちゃったな、って感はある。相変わらず山師なコアラはヤバいヤツだけど。

 だけど今回は1つの大きな舞台を創り上げるという流れで物語が組み立てられていて、そこに向ってゆく様々な力、完成された舞台の魅力で前作以上に盛り上がりを見せてくれる。裏方のひとびとの仕事にもスポットライトが当たっていてスケールの大きな群像劇になっている。
 キャラが増えた分、ひとりひとりの扱いは小さくなった感がある。キャラの振れ幅が小さくなった分、ドラマチックな要素は薄まったし、新キャラで重要なポジションなハズのクレイ・キャロウェイですらそのくらいで心変わりしちゃうんだって程度のドラマの量だし。
 そうしてまで描かれる群像と、同時進行してゆく多数のエピソードで形作られてゆく大きな流れ、そしてたっぷりと時間を取って魅せるクライマックスのステージが圧巻で、一流のショウを見ている気分になれる。その背後で展開する、舞台を阻止しようとするジミー・クリスタルとの攻防のサスペンスがジャマなくらいには。
 個人的に特に良かったのは新キャラでジミーの娘のポーシャのステージ。お金持ちのワガママ娘から一転、父親の呪縛から離れて飛び立つ舞台、しなやかなデザインと動きも伴って、とてもキモチいい、爽快な歌と映像だった。

 

 前作からのキャラも今回登場の新キャラもみんな好きで、そんなキャラたちが織り成す世界が大好きで。でも今回最大の功労者はイグアナのミス・クローリーですね。

投稿 : 2024/03/17
閲覧 : 49
サンキュー:

4

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