ちょま さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
75話はキチィ!
植民地惑星デロイアにて、長年の地球からの圧政に耐えかねたデロイア人たちがついに革命を起こす。地球連邦代表の息子クリンは地球人でありながら、虐げられるデロイア人の現状を見てデロイア革命軍に参加、新兵器ダグラムと共に革命戦争に身を投じていく…!
ロボットものアニメではあるがとにかく渋い!ガンダムや勇者シリーズのようなスーパーパワー感は一切なく、現実の戦車とほぼ同じ立ち位置。燃料食うから目的地までは空輸されるし、敵に見つかるからトレーラーに乗せてシートかけて移動するし、かなり現実的な運用描写。しかもゲリラ戦がメインであるためヒト対ロボット描写が多く、ロボット対ロボットもド派手なビーム合戦ではなく相手の隙をついたり作戦で挑むものばかり。新兵器開発やパワーアップ描写もほぼ0。地味だよ!
また主人公たちが前線で奮闘してはいるものの、戦争の大局はそれぞれ革命軍・地球連邦のトップ層の政治劇で変化していく。相手の裏を描き、戦略を読み、揺さぶり、ここぞで攻める!ロボットバトルより明らかにこれら大人たちの化かしあいの方が見どころとなっているのだ。いや渋すぎるって!
というかなり異色な作品。この渋さがかなり見応えあるものとなっている。
が!全75話はキチィって!いくらサブスク時代、気軽に見放題ったってこんなん大変すぎる!
しかも1話1話ではちゃんとエピソードとして成り立ってるが、全体的に見れば革命軍がゲリラ戦でなんとか地球連邦軍から逃れる、というパターンばかりであまり話が進まない。いや進んでるんだけど、大きな変化は少ない、といった感じなのでまあまあダレる。
終盤になるとマジで目が離せない怒涛の展開になってくるのだけれども、それまでがなげーよ!ある意味リアルな革命戦争の描写なんだろうけど、エンタメとしては視聴しにくい作品である。3年かかったよ見終わるのに!
面白い作品ではあったが話数の多さが完全に足枷となっている可哀相な作品であった。