easy さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作者出身18禁ゲームブランド【ソフトハウスキャラ】企画書そのままの構成
指摘している方もいらっしゃいますが、
これ、原作者が所属したソフトハウスキャラ企画書まんまです。まんま。
なろうからアニメ化でゲーム画面風に処理しているのも意図的でしょう。
おそらくはなろう段階でゆるく魔界や種族など世界観も寄せています。
【共通項】
・見取り図画面でオブジェ配置、物語舞台は移動無し
・主人公、実力者(クロ→ザブトン→ルー)を取り込む
・実力者→知人(ティア)引き入れる
・知人→女性陣(ハイエルフ勢、のちに鬼人族)大量流入
・ハーレム構築後、子供が生まれ更に増えていく
・結果、わらしべ長者で大勢力
・大勢力となり外部の大物が警戒→接触→人脈拡大or敵対
・一見ハーレムだが、中身は女性主体のコミュニティ(※)
※ 例として、6話で天使族ティアが「自分は村の少数派?」と焦り、
天使族女性を大量流入させる思考と同じく『女性が多くなる』ため、
表向きハーレム、実際は女性主体という設定が本ライターの特徴
作中クロ、娘に弱い原初神のように、要は『かかあ天下』というやつ
原作者代表作はSLG「巣作りドラゴン」(上記かかあ種族代表)等ですが、
見取り図、建築物が徐々に増えて行く映像などはまさにソレ。
あと、表現としては私の大っ嫌いな『空中にステータス画面』が薄い、
無いわけではないが、短絡的なあの絵ヅラが薄いのは良かった。
相変わらず手抜き臭の漂うデフォルメ3頭身は鬱陶しいですけど。
何より、最初に主人公が幼児になっていたりしないだけマシで
成人のまま転移するご都合設定なので「はわわわぁ~」とか、
中身オッサンによる気持ち悪い言動行動が無いだけでも安心しますよ…
補足:本作とソフトハウスキャラ作品で異なる箇所
【本作主人公「のんびり」を維持するため、薄すぎる警戒心】
7話『獣人男達:嘘で村侵入画策→バレる→謝罪無し→酒を飲み騒ぐ』
このようなバカ面下げた下品な蛮族相手でも、
外敵害意に対し非常に楽観的な思考で『客人』扱い
この無知蒙昧な輩達は『女性が大半である資源豊富な村』を狙うような、
言うなれば『男は殺し女を犯し奪う野蛮な輩』疑いが濃厚、
田舎の情報弱者として定石から外れ、力量差も把握出来ていないため、
無謀な行動・子供を人質に取りかねない等と想定出来る相手なのに、
警戒の役割を強者女性陣、周囲のみに割り振る作風
端的に言えば斥候の疑いがある者を村の中に入れるなど話にならない
留学と称した者にブランド苗や種が盗まれるのも時間の問題であろうか
【害意・悪意に対する処理】
8話『魔王国幹部の娘』が村への斥候として登場
先ほど書いた「斥候を村の中に入れて情報を盗ませる」回だ
どういうわけか監視も付けず盗まれ放題という意味不明な扱い
それが終わると、10話『魔王国の無能姫+貴族3バカ娘』登場
無能姫、3バカの目論見通り独断約300名使い敵対行為を試みるも失敗
礼儀の概念すらない蛮族:獣人男達
敵対者として内部を探る:魔王国幹部娘
安易に村民×害を試みる:魔王国無能姫+貴族3バカ娘
以上、外部勢の所業
騙され・探られ・敵対行為、外部からの負の連鎖が始まるも、
『のんびり』を維持するため、アニメにおいて都合よく処理される
300人の侵攻など、完全に村民×害目的であっても主人公は『のんびり』
加え、移民・帰化・居住権等、現実においても大問題を起こす要素だが、
汚臭には決して触れない「ひとがふえたらいいなあ」甘い世界観
犯罪やスラム等は存在せず、夢想のみで構築される嘘コミュニティ
後先考えず難民引き入れなど、最終話の無警戒ぶりには寒気がした
第9地区のんびり農家
【最初に生まれ扱われる子供が男】
原作者が書いていたジャンルにおいてメインの子供はほぼ娘であり、
例えば娘が1000人いても決して嫁にするような事こそ無かったが、
ファザコン、夢オチ18禁など、要素としてギリギリ扱いにはされていた
息子はといえば産まれてもテキストのみ、絵が用意されない程度の扱い
本作品は「のんびり」「村」であるため息子先行としたのだろう