てとてと さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ピカレクス?復讐劇としては微妙な駄作だけど、嫌いじゃない
魔女に育てられて主人公が、魔女虐殺した人間共に復讐鬼と化す、ハードな復讐系。
採点は低いが好意寄りのレビュー。
【良い点】
かなりハードかつブッ飛んだ設定や展開で、両種族の憎み合いを描く。
キャラの殺され方が残虐で容赦がなく、これはこれで見応えあり。
人間側の科学文明と魔法との対立などの世界観が面白い。
魔女側も邪悪な裏があったり、人間側も命捨てて信念を貫く良キャラがいるなど、良くも悪くも勧善懲悪とは限らない。
根っからの邪悪な者は黒幕魔女?以外ほぼおらず、ただ愚かですれ違っている感を描けていた。
異能バトル系としても敵の人間側が有能で(前半は)見応えがあった。
良い点かは微妙だけど、シリアスが裏返って意図せず?ギャグっぽい展開と作風になってしまっている。
スプラッターコメディ的な?ネタアニメとしては笑えた。
後半のロードムービーでの人々との交流イベントも悪くなかった。
前半の不毛な殺し合いを踏まえての、主人公が何を感じどう変わるのか的な気配あり。
【悪い点】
ピカレクス主人公としては底の浅い狂人で微妙。回復術士に比べて面白味が無い。
悪い点とも限らないが、双方に理があるのもあり、復讐劇としても微妙。
ヒロインも底の浅いお花畑系であまり魅力が無く、最後まで主人公と相性が悪かった。
主要キャラに魅力が無い。
人間側のサブキャラの方が魅力があるが、作風故か使い捨てが多い。
見所でもあるけれど、シュールギャグになってしまっている。
シュールギャグとして見ても滑り気味だった。
後半ロードムービーは悪くは無いが、主人公が何か変わる程でもなく印象は薄い。
テーマがありそうでいて、あまり無い。
テーマを描く佳境に入る前に1クール終わってしまった感じ。
異能バトル要素も後半は微妙。
サイボーグ?の強敵とのバトルが冗長でつまらない。
【総合評価】3点
ハード・シリアスを標榜して何故かシュールギャグになってしまった感じ。
良作か駄作かでは駄作寄りだけど、独特な魅力は感じた。
評価は「普通」