テングタケ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
かなりの良作
1期・2期を合わせてレビューします。ついでにスピンオフの課外授業編・殺せんせーQ・実写版2作も視聴済みです。
長い漫画やアニメの歴史の中、全てのアイディアは出尽くして、新作は何らかの過去の作品の組み合わせに過ぎないと思っていました。ですが、地球を滅ぼす能力を持つ超生物がいて、それを殺そうとするのは中学生で、しかもその超生物自身が中学生を教育するという、まったく新しいプロットが新鮮に感じました。
超生物が円盤生物ノーバみたいな外観かつふざけた笑い方で、一見コメディタッチなんですが(実際笑わせるシーンも多い)、締めるところはしっかりシリアスで締めて心を揺さぶってくれます。
1年間というスパンできっちりストーリーが纏められ、ダレることもなく、笑わせ考えさせ泣かせてくれる。とてもいい作品だったと思います。
一番評価できるのは、ネタバレになりますが、キッチリ主人公たちが殺せんせーにとどめを刺すところ。終盤殺せんせーを助けようという日和った展開になってちょっと心配だったんですが、しっかり本懐を遂げてきちんとストーリーを閉じてくれました。それを倫理的に可能にした「殺せんせーの正体は非情な殺し屋」という設定が上手いと思います。
難点を言えば、主人公周りのキャラは魅力的なんですが、キャラが多い分出番が少ない半死キャラがポツポツいます。あと5~6人はキャラを減らしてもよかったような。触手少年もその後活躍の場がなかったですね~。
あと1期のOPで、前期も後期もクラス全員が楽しそうに踊ってるのが、陰キャの私としては見るのがキツかったです。
「課外授業編」は、本編で今一つキャラが立っていなかったメガネ君が主人公で、こういう出番が少ないキャラにスポットを当てるのはいいですね。バレンタインの話も楽しかったです。
Qは暗殺教室のキャラを使ったコメディー作品。最初はバカバカしいと思ったんですが、キャラが立っているんで観ているうちに楽しくなります。
実写版は、悪くはないけど本編の縮小再生産という感じ。まあ尺が都合4時間なので仕方がないですね。