鬼戦車 t89 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
丁寧に作っているけど、この手の物語は食傷気味です。
最終話(12話)まで観ました。2024.03.26
物語はまだ序盤のため、主人公は強い敵を倒したりとかの大活躍はしませんでした。
主人公はパイデカ魔女のヒモになりながら、人情物語的な活躍に終始します。大久保彦左衛門と一心太助みたいな感じかな?性的な関係ではありません。
結局、囲われ者なので、レントさん、化け物に関わらずあまり無茶はしません。
管理的なギルドの存在もあって、秩序内で活動している感じで、観ていて安心と言えば安心ですが、スリルはありません。日常系ファンタジーが好きなら合うかもしれません。
取り敢えず、キャラ見せ的な1期でしたが、2期あればレントのさらなる活躍が観れるかもしれません。2期あるのかな?
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8話まで観ました。2024.03.01
ハイファンタジー、異世界転生なし。主人公は冒険者で、ひょんなことから力を手に入れて活躍します。
視聴者を飽きさせないための工夫は感じます。今期の冒険ファンタジーでは中々面白い部類に入ると思います。
ただ…、冒険者をガッツリとランクで管理するギルドが存在する世界観は、視聴者に分かりやすい反面、食傷気味です。
ある意味、物語の創作は思考実験的な面があります。今までも、冒険者ギルドが存在する物語はいくつもありましたが、大体世界観の広がりに欠けます。
個人をランクで管理するという発想は近代以降のものです。そもそも統一的な権力機構が無いと、成立し得ません。
スポーツですら、統一された競技団体を組織するのは大変です。ボクシングなんかも、コミッショナーがいない時代の戦歴なんかはめちゃくちゃ適当です。
相撲も、相撲協会が番付を管理してない江戸時代の力士は大名のお抱えだったりと、大関とかなんとかのランクも実力では無く、興行的なものでした。
ファンタジーの舞台は、大体封建社っぽいのに、命のやり取りをするゴロツキ共を管理する強権的組織が存在するという所にそもそも無理があります。
冒険者達もランクに納得し過ぎです。ランクの上下は死活問題なのに、良く受け入れられますね。模試の結果で一喜一憂してるわけでは無いのですが。
職場で、意味不明なランクで給料や待遇にものすごい差がついたら、険悪な雰囲気になります。
また、強力な冒険者ギルドが存在する物語は、大体物語の進展とともに話に無理が出てきます。魔物の強さと人類の生存可能なレベルが合ってないという奴です。
冒険ファンタジーは、現代社会には無い自由がウリなはずですが、わかりやすさと引き換えにガチガチのギルドによる管理社会を受け入れている点で、物語の発展性は阻害されています。
思考実験の結果、本作品も、あまり跳ねないんじゃないかなぁと、愚考する次第であります。