十六夜咲夜 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
古き良き時代の美少女ハーレムアニメ
『あらすじ』
サイバドールと呼ばれるロボットのメイドを主題としたアニメ。理系大学生の自宅に小人サイズのメイドロボットが送られてきて、一緒に暮らしながらドタバタとした内容のアニメになってる。メインヒロインのメイだけではなく、サブヒロインのサイバドール達や大家の娘が主人公に惚れて賑やかな雰囲気になって行く、いわばハーレム物のアニメである。
「良い所」
萌えを追求したキャラクター達
ギャグとシリアスのバランス
〇萌えを追求したキャラクター達
オタク受けが良さそうな萌えを追求したキャラクターが魅力的。我儘で甘えん坊なレナと頭脳派お姉さんキャラのケイ、ボクっ娘キャラのかすみなど、性格や個性をオーソドックスに押さえている所がポイントだと思う。特にメイに関しては健気で頑張り屋さんな所が好感度が高く、愛らしく思ってくれる良いキャラだと思った。男性陣も負けておらず、主人公のライバルである南原のキャラがとても濃い。毎度の事ながら主人公の妨害をし、意味不明な変態な動きをする彼のハイテンションっぷりには笑えてくる。
〇ギャグとシリアスのバランス
ドタバタとした90年代らしいギャグはこの作品の魅力だろう。南原&サラの暴走は混沌としたモノになっており、ギャグの勢いとノリが凄い。ギャグだけではなく、5話のメイとの別れを告げる話や最終回のサイバドールのウィルスに関する話などシリアスな場面がしっかりと入っている。そういったギャグやシリアスの両立やメリハリを付けた所は良いと思う。特に最終回でのメイが記憶が無くなるシーンは悲しく感じる。
「悪い所」
各キャラの印象が薄い
〇各キャラの印象が薄い
この作品の欠点はキャラの印象が薄い所なのではないだろうか。サイバドール達のエピソード回や主人公やメイとの関係性など、キャラ達による掘り下げが足りない所が不満点として挙げる。
『総合評価』
結論から言えば一昔前のハーレム日常アニメといった感想。姉、妹、メイド、褐色などオーソドックスな属性や個性をオタク向けに押さえた作品だと思う。日常アニメという事で平和でハートフルな作風にしたのがポイントが高く、見ていてホッコリとしてくれる。賑やかでドタバタとした所はギャグで表現し、「ロボットと人間の関係性」と言うテーマをシリアスな場面で描かれていく所は良かったと思った。萌えとは何か?昔ながらの美少女アニメを堪能したいと思う方にお勧めな作品。