くまごろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
オタク系SF→シンプルなSF
視聴完了
全13話
ジャンル
タイムスリップ系→超次元系SF
タイトル由来
16ビットのパソコンの全盛期からセンセーション(大波乱)を起こす物語。another layerは別の積み重ねにより、くらいの意味かな?
16ビットとはパソコンで言うと98、ゲーム機で言うとスーパーファミコンらしい。
設定
主人公が元々いた世界は現代日本。
主人公は19歳で、ゲーム作りに夢を持って入社したが、その会社は零細ゲーム会社で、その中でもサブイラストレーターとして働いている。
ストーリー展開
ある日とあるゲーム店と出会う。そこにはお宝レベルのパソコンレトロゲームが投げ売りされており、それを見かけて店主のおばあちゃんと盛り上がる。その日の退社後再度お店を訪れるも、建物はあれど店はない。しかし鍵が空いており中には昼に見かけたレトロゲーム数本が置いてあった。
懐かしみながらゲームを開けると突然光が溢れ気づいたら過去の世界だった。
後ほど明らかになるがルールは下記の通り
・ゲームの封を開けるとタイムスリップ。
・戻る条件は明言はされていないがそのタイムスリップにおける心残りがなくなることと思われる。
・そのゲームの発売年の、タイムスリップした場所にタイムスリップ。
・過去改変が現実世界に影響を及ぼす。
そんな中初回わけも分からずタイムスリップし、アルコールワークスの人たちと出会う。初回はイラストのお手伝い、2回目は社長の息子でありプログラマーであるまもるを連れ戻す。
自らの夢であったゲーム作りに関わることができ満足して現代に戻ってくる、が自分の家の隙間なく並べられていたゲームの棚がスカスカになり、しかも何がなくなったのか分からない。
自分のせいで未来を変えてしまったことに恐怖するが、一方楽しかった日々と仲間たちのことを忘れ日常に戻ることができず、過去に影響を及ぼさないように決意し最後のタイムスリップへ。
しかしタイムスリップしたアルコールワークスは社長が詐欺にあい10億円の借金を背負ってしまった。まもるの後押しもあり、現代の知識をフル活用した本気のゲームを作成しオーバーテクノロジーなゲームが完成。
満足して現実に戻ってくると、秋葉原は高層ビルが立ち並ぶ都市に変貌しており、今まさにラジオ会館が解体されているところだった。
その理由は主人公が過去で作成したゲームで、そのゲームはアメリカでも大ヒット。その文化に目をつけたアメリカは多額の資金なもの言わせ、有名ゲーム会社をほぼ全てアメリカに。その結果キュー(萌えのアメリカ版、cuteかららしい)の中心はアメリカとなり、日本の萌文化は消滅。
まだ1本おばあちゃんのゲームが残っていた主人公は、現代でゲームを制作し、自分自身が作ったゲームと同時期に発売することで歴史を元に戻す作戦に出るが、伝説のゲーム制作者である主人公はアメリカの企業に狙われていて、まもるともども追い詰められる。そこにまもるがタイムスリップした時に出会った、謎の観測者的な人たちが助けに来て、話をするとなぜかアメリカ企業たちは消滅。その後昔の仲間達と自分の大切なものをテーマにしたゲームを制作し、そのゲームを持って今度こそ最後のタイムスリップへ。
よく分かんないけどなんか上手く行って、元通りとはならなかったが、萌え文化は残る秋葉原に。
そのためまた零細ゲーム会社でのつまらない日々に気を落とすが、零細ゲーム会社はなぜか人妻喫茶になっており、ゲーム会社でまもると再会しハッピーエンド。
感想
総評100点−30点
良かった点
3回目のタイムスリップまでのストーリー、設定
悪かった点
それ以降。
レビュー
アクアプラスの2人が原案ということで色々なことがかなり深掘りされている。当時のパソコン事情やギャルゲーもかなり詳細で、背景で出てくる街などもちゃんと世代が反映されている感じがある。ストーリーは序盤はわかりやすく、ゲームを作りたい女の子が、過去に戻って無双しようとするんだけど、使ったことのない環境で逆に無双できない→時代が進み、まさに時代が主人公に追いつき、無双するという展開はとても良かった。
一方でストーリー展開読んでもらっても分かる通り、3回目のタイムスリップから戻ってきてからはかなり雑で、アメリカで大ヒットしたからアメリカに本社が全て移転し、作風もアメリカになってしまった意味も分からないし、日本の萌え文化が消滅した意味も分からないし、AIが急速進化した意味も分からないし、なぜもう一本ゲームを作ることで歴史が元に戻るのか(変えることはできると思うがいい方に変わるか不明)分からないし。さらに展開としてもなぜアメリカの企業の人たちが消えたのかも分からない。という感じ。
正直前半は100点だったが後半はマイナス30点
なお、尺的に無理なのはわかっているがラストタイムスリップの、おそらくとうやちゃんとなんとかした歴史改変はやってほしかった。
また、私は不満には思わなかったが、主人公19歳の社会人という設定だったが、年相応には見えない。見た目も言動も中学生という感じ。