STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
「頭文字D」の続編的位置付けの作品。
有名作品で「いつか観よう」、あるいは「いつか読もう」と思いながら未だに果たせていない
アニメ、漫画、小説があったりするが、「頭文字D」のその中の一つ。
本作の視聴前に「頭文字D」の一気視聴も考えたが、本数の多さに断念。
概要とテイストは知ってるけど。
「頭文字D」は公道での違法レースだったり、他の昔のレースものなんかも後に
プロレーサーになるにしても出だしは公道で勝手にバトルしているような作品が多かった中、
本作は合法な公道レースなのが面白い。
昔よりコンプライアンスがうるさくなったことを考えると、この設定は良い判断かも。
作品の中核となるMFGだが、主人公である片桐 夏向が非力な車を技量で補いながら、
勝ち上がっていく展開はやはり盛り上がる。
もっともトップ争いをするには至らないようで、終盤において夏向が乗るトヨタ・86を
チューニングしていたが、これがどれぐらいの効果を上げるかは今後の楽しみといったところ。
レースとレースの間に挟まれる日常部分がキャラ掘り下げシーンといった感じ。
夏向に関してはイケメンハーフで、ドライバーとしても天才、おまけに素直ないい子と
いいとこ取りな印象。
素直すぎて天然なところがウィークポイントかと思ったりしたが、これも一種の愛嬌として、
むしろ好感度を上げる要素になっているような。
ヒロイン枠の西園寺 恋は最初から恋愛フラグ立ちまくりで、恋愛過程をじっくり描こうと
いう作品ではないみたい。まあレース中心の作品だから、あんまりそちらに時間掛けても
しょうがないか。
恋に関しては女子高生でありながら、MFGのレースクイーンの「MFGエンジェルス」で
アルバイトをしており、そのことに夏向が気づいていないのが、二人の関係性をちょっと面白い
ものにしている感じ。
「MFGエンジェルス」に関して、中継時のカメラワークと言い、上位入賞者へのキスの
ご褒美と言い、扱いが昭和な感じ。
先に書いたようにヒロインは恋なのだろうが、困っているところを主人公が助けてくれる
状態と言い、主人公を頼りにしている点と言い、関係性では緒方の方がヒロインのような感も。
レースシーンは映像もさることながら、音が素晴らしい。
作品世界では化石燃料の車は生産中止になっているようで、現実もいずれそうなって
いくだろうなとは思う。
地球環境的にはそれは正しい方向性だとは思うが、ガソリンエンジンのエンジン音はやはり
いいなと。
そしてユーロビート系のBGM。
前述のように「頭文字D」は未視聴だが、それでもCMやPVでユーロビートをバックに
カーバトルを繰り広げるシーンは見ており、本作はその辺を継承しているんだなと。
確かにこれはカッコいい。
2024/02/25