pister さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
診終わった
アニメのみの感想としては至らない所も無い訳ではないけど概ねよくできてるじゃん、なのだけど…。
たまたま友人が原作を読んでたそうで、そのことを話したらどうにも様子が違う。
アニコレって原作のネタバレいいのかな?一応伏せときます。
{netabare}どうやら原作では、実際に存在する病気以外に、悪霊?魔法?とかそっち系由来の健康被害もあるんだそうな。
えっ、それって台無しじゃん!
実際にある病気を実際にある技術で対抗するのが魅力だと思ったのだが…祈祷で治るとかならガッカリもいいとこ。
属人的でない、習得すれば誰でも治療できる技術の普及が主人公の最終目的だったんじゃないのか。
主人公のチート能力は、あくまで異世界で医療技術が遅れてる分の穴埋めという位置付けだと思ったら…あっれー?
確かにアニメの方でも「カミュはどうしてペストに平気なの?」は不思議っちゃあ不思議ではあったけど、そういったオカルト・ファンタジー方面への言及は、アニメに於いてはのらりくらりと躱してた模様。
それ以外の部分でも、内容としては主人公に係わった者は、病気のみならず精神や立場も救済されるというのが徹底されてて、アニメ本編中では収まらなかったがきっとこの後、異世界薬局を敵視してたギルドのオッサンも救済されるんだろうなぁ~と思ったんですよ、アニメ見終わった段階では。
けど原作では違うらしい、ひたすらイヤなヤツとして悲惨な末路を迎えるとかなんとか(本当か!?)
あっれー?
あれだけ強硬な態度になるのも仕方ない、なにやら悲しい過去があるっぽいと匂わせてたじゃーん?アニメでは。
いやぁ参ったね、こういうのってどう評価すれば良いのだろう。
原作がアレなのを、アニメスタッフは必死にフォローしてマトモな作品作りを頑張った…ってことで良いのかな?
いよいよ悪霊?云々の設定がストーリー上無視できなくなるギリギリのところでアニメは終了らしいので、続編のことなんか考えずに「逃げ切った」っぽい、友人の話を聞くに。
あくまで伝聞なので本来は私が原作を読むべきなんだけど…なんか嫌だなぁ、友人からも「こんなの読むなら仁読め」と言われる始末だし。
というか…アニメの作りがこうだと「アニメで興味持ったら原作買ってね」という宣伝にならないと思うのだが、大丈夫なんだろうか?
と誉めたところで、冒頭で書いた「至らない所」について。
後半ペストの対応で主人公は過労に追われるんだけど…あれ?これって前世と同じじゃね?
ということで、そこで「イカン、このままじゃ前世の二の舞だ」と反省するなり、「転生しても結局こうなるのねハハハ」と自嘲するなり、主人公には気付いて反応して欲しかった。
これじゃあ転生した甲斐が医療技術の輸入だけになってしまう、なんか味気ない。{/netabare}
総評としては…これを読んで気になった方は原作読んでみよう。
アニメスタッフが頑張ったのかそうじゃないかはキミの目で確かめよう!私は遠慮します。
うん、これで営業妨害にならないハズ。