タイラーオースティン さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:----
悪役令嬢ものでは一番好きかも
初回の前半で髪色ピンクの子が主人公と錯覚しそうになるも後半からがスタートでしたね。
裏ボスに転生し、なおかつレベリング厨ゆえにレベル99まで上げてしまった主人公ユミエラ。それゆえに不正を疑われ、周りは敵ばかりの四面楚歌の状態ゆえに面倒ごとのたびに実力で黙らせる流れは痛快でスカッとさせられる。
もっとも、このパターンは主人公ユミエラを立たせてエドウィンら周りを下げさせる感じがしてちょっとなぁと思うところを途中から登場するパトリックの存在が一変させてくれる。序盤で何を言っても信じてもらえないユミエラのもどかしさは話の通じない相手には何を言っても駄目だということを物語ってくれたが、一方でパトリックとやり取りをするシーンでユミエラの異常さ(レベリング厨ゆえもあるが)が客観的に浮き彫りになり、それでもおかしい事はおかしいと言いつつ耳を傾けるパトリックに本作最大の良心を感じました。
また、ユミエラを目の敵にするエドウィン達も個人的には正直苦手ではありますが、その態度になる背景やユミエラの実力を少しずつ認め、中盤では謝罪(エドウィンはまだしていないが)をしたりと、まだ救いがあるなと思わせるものがありました。
ところでEDで真っ先に登場するエレオノーラが今のところ本編ではあまり活躍してないのが解せないものがあり、今後に期待ですね。