ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
12の悪い癖を持つ王女と仲間たちの旅。
児童文学作品「クレヨン王国」シリーズを原作とする、
1997年から放送されていたアニメ。
子ども向け(アイテムなどのグッズから特に女児向けであったと思われる)アニメですが、
内容をちゃんと見てみると、
生き方について考えさせられるところも多い。
子どもに自信を持って見せられる作品ですね^^
というか、子どもに見せたい。
全70話です。
● ストーリー
クレヨン王国のシルバー王女は12歳になった。
その誕生日パーティに知らない少年が現れた。
少年は国王と王妃、つまりシルバー王女の大好きなお父様とお母様を石にして去ってしまう。
シルバー王女は少年を追うために旅に出ることに。
ブタのストンストンとニワトリのアラエッサをお供にして、
少年の行方を追う。
70話という長編で、
死神編(1話~49話)と天使編(50話~70話)に分かれています。
死神編がメインの印象があったので、
そこで終わってもよかったのではと思っていたのですが、
後半の天使編も結構楽しめました。
死神編は、石になってしまったお父さんとお母さんを元に戻すために、シルバー王女の12の悪い癖を直し、復活した死神を封印することが旅の目的。
このシルバー王女の12の悪い癖がなかなか曲者でw
おしゃれに3時間かける、散らかし癖、お寝坊、ウソつき、げらげら笑いのすぐ後に怒り出す、自慢癖、欲しがり癖、激しい偏食、意地っ張り、けちんぼ、都合が悪くなるとすぐに人のせいにする、疑い癖。
シルバー王女がいろんな場所を旅し、
いろんな人たちに出会いながら、
自分の悪い癖によって困ったり、
同じ悪い癖を持つ他人に振り回されることで反省したり、
時には自分の悪い癖も使い方次第では長所になるんじゃない?と発見したり、
「人の振り見て我が振り直せ」的なストーリー展開が多かったように思います。
よくないところは良くないと見せ、
正しいことは清々しく行う。
シルバー王女は悪い癖こそあるものの、
まっすぐで明るくて優しくて、根はとてもいい子なんだよね。
その良さが悪い癖によって曇らないところがいい。
自分に悪いところがあったとしても、
自信をなくしたりせず、堂々としているからこそ。
自信を持ち過ぎなので、時には自分を振り返ってみてほしいと感じることも少なくありませんでしたが。笑
後半の天使編は、クレヨン城に封印されていた天使が逃げ出したので、
連れ戻しに旅に出る話。
一度旅の味を覚えたら、
お城での生活なんて退屈だっただろうね♪
死神編で旅した街を再び訪れるのが懐かしい。
“天使のいたずら”という新エッセンスによって、
ストーリーは新鮮になっているのがいいです。
後半からの新キャラ・プーニャもいいかき乱し役です♪
● キャラクター
シルバー王女(cv.徳光由香)、ニワトリのアラエッサ(cv.坂田おさむ)、ブタのストンストン(cv.竹内順子)。
この3人がメインキャラクターです。
そして毎回登場するのが、シルバー王女が持つ“香水箱”から呼び出す12人の野菜の精。
誰が何人登場するのかは、毎回ランダムだけど、
個性豊かな野菜の精達の活躍で物語が大きく動くことも多いから、
この作品には欠かせないキャラです。
私は「どうでもいいけど」が口癖の女子高生ほうれん草のホーレソレがお気に入りでした♪
(この野菜たちのネーミングも好き。)
● 音楽
【 OP「ン・パカ マーチ」/ 徳光由香、東京少年少女合唱隊 】
これは名曲ですよね。
アニメを見たことのない人も聴いたことがありそう。
一度聞くと印象に必ず残る曲。
【 ED「ありのままに」/ 杉山加奈、東京少年少女合唱隊 】
原作者の福永令三さんが作詞した曲。
自然がいっぱい歌われていて、
福永さんらしい歌詞。
OPとは反対に、
しっとりとした曲です。
● まとめ
昔の朝の子ども向け番組は名作が多いですね。
「クレヨン王国」シリーズは子どもの頃原作を読み漁っていたこともあり、思い入れの強い作品です。
アニメはアニメの雰囲気で別物だと捉えていますが、
このアニメのクレヨン王国も好きでした^^
いつか全話観たい!と思っていたので、
完走できて大満足です♪