RFC さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
対比が明確なピュアラブストーリー
難聴の女性の物語と言えば、「聲の形」。
昔のドラマでいえば「星の金貨」。
似た設定の物語ということで視聴開始。
【作品概要】
生まれつき難聴の糸瀬雪。
高校までは聾(ろう)学校の中で過ごしてきましたが、
大学では一般の学校に進学。
いきなり広がった世界(難聴者に優しくない世界)に
戸惑っていましたが、ある日自分が難聴と知っても
全然動じずに接する波岐逸臣と出会います。
【作品に対する感想】
いいところ、ちょっときつい所がありましたが、
総評としては良作だったと思います。
少女漫画っぽい雰囲気が大丈夫であれば、割とオススメ。
その辺ダメな人は避けた方がいいかもです。
難聴の雪の描写が丁寧だったのが一番好印象。
2期があったら多分視聴すると思います。
1)物語
➀雪の難聴ゆえの思い・感覚の描写が丁寧
ここは好感持てます。
完全に聴覚を遮断した状態で外を歩くのはかなり怖いです。
➁逸臣と桜志の思いの対比と明暗
雪に惹かれる二人の野郎が登場しますが、
考え方、雪への接し方が対称的です。
その結果くっきり明暗が分かれてしまいました。
{netabare}
桜志は雪に停滞を望み
逸臣は雪に自由を望みました。
で、雪は一般の大学に進み、
広い世界に一歩を踏み出したところ、
もっと広い世界から手を引いてくれる逸臣に出会いました。
どっちに惹かれるかは言うまでもないですよね。
{/netabare}
➂色恋がむず痒い(^^;
正直おっさんにはちょっときついレベルでしたw
ですが、女性が好きな理想の男性像とシチュエーション
なんだろうと割り切ることにしました。
男性向けご都合ハーレムちょいエロアニメは女性からしたら
多分もっとひどく映ってるでしょうし(^^;
2)作画
逸臣の唇がちょっと厚めなのがデザインとして印象的。
そしてギャグカットがむず痒い所をちょっと中和してくれて
助かりました(^^;
5)キャラ
➀糸瀬雪
慣れた世界に閉じこもらずに飛び出していったところが
度胸あるなーって感じました。
騙されたりする前に良い人に出会えてよかったね。
雪は初恋なのかな?
まだまだ恋に恋してる感じですね。
少しずつ、いい大人の女性に成長して行ってほしいです。
➁波岐逸臣
パーソナルスペースという概念がないマイペースな男。
完璧王子様じゃないところ、そして神経の図太さが
ユニークで魅力的。
「誰が相手」でもグイグイ来ますw
広く世界を渡り歩き、オープンな感性を持っているゆえ、
雪と波長が合ったんでしょうね。
桜志と器…じゃないな、立ってる位置が違いすぎて
会話にならない感じが良かったです。
➂芦沖桜志
ヤな奴ポジションなんですけど、
彼の焦りはちょっとわかる気がします。
手話って他の人にはないアドバンテージに胡坐かいて
「雪には俺しかいない」って信じ込んでたんでしょうね。
想定外だったのは
・雪がどんどん世界を広げて歩いて行っちゃったこと
・コミュニケーションに強い興味を持ち
雪の世界を理解しようとした逸臣がタイミングよく
(桜志にとっては最悪)現れたこと
でしょうか。
桜志がもし、もっと素直に雪に接していて、
彼女と共に歩むスタンスであれば、
桜志の思いは実を結んだのかもしれません。
桜志にも「雪のために手話を覚える」ってほど
強い想いがあったんでしょうから。
➃中園エマ
最初 心をキープしてんのかと思い、印象最悪でしたw
まあ、高校時代からの友達だったっていうんで、
誤解だったんですけどね。
心の想い、叶うといいなって思います。