RFC さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
3の予習 久美子2年の関西大会の後の小話
ここまで私的ユーフォの評価は非常に高いです。
短編集を拾った初めての作品ということで、視聴開始。
【作品概要】
久美子の2年の都市のコンクールの成績は、
関西大会金賞に終わりました。
来年への強化も兼ねて、アンサンブルコンテストへの参加を
新たに部の活動に組み込みます。
アンコンに出場できるのは各校1組だけ。
今作は校内予選の物語。
【作品に対する感想】
これまでにない良かった点もありつつ、
アンコンの話だけで劇場版として成り立たせるのはちょっと
しんどかったか?という印象です。
これ単品では「こういうことがありました」という日記、
およびキャラ紹介になっちゃってます。
ということで従来の作品群に比べると評価は低めです。
1)物語
➀強いインパクトの話ではない
1期のソロ戦争+府大会突破
2期のみぞれ+関西突破+あすか
誓いのフィナーレのまさかの敗北
といった強烈な物語がない
というのが、まず厳しい所ですね。
本当はこういう物語はテレビシリーズの
どこかに織り込みたいところだと思います。
しかし構成上それが難しいんでしょう。
アンコン 12月~
北宇治定演 2月ごろ?
と冬場のイベントです。
一方でテレビ版の物語は
コンクール(8~10月)を最後の大イベントとしたい
でしょうから、入れづらいんだと思います。
クール全体の流れを
3年生引退後の新体制⇒進級・新入生⇒コンクール
としてしまえば出来なくはないんでしょうけどね。
盛り上がりという点では、むしろ「未来へフェルマータ」
(Tp.小日向夢の話)入れたほうが良かったかもです。
↑涙腺やばいです
➁演奏のテクニカルなところが描かれてた
・低音楽器の鳴りの遅さ
・呼吸の必要性
まあほんの一部なんですけど、
それでも描いてくれて嬉しいですね。
➂個人≠アンサンブル≠全体
全体で全国レベルでもアンサンブルだとイマイチ、
全体でいまいちでもアンサンブルだとめちゃ強かったり。
メンバーだけ見たらチーム高坂が強そうでも、
結局クラ4が代表になったり。
これ結構あるんですよね。
原作者さんが経験者なのがリアリティ面で強みですね。
4)音楽
文化祭のOMENS OF LOVE!
これだけでご飯3杯いけるくらい好きな曲なんで、テンションMAX。
どこかの高校の吹奏楽部の演奏ではじめて聞いて
ものすごく心揺さぶられたんですよね。
5)キャラ
●釜屋つばめ
Percussionって、みんな違う楽器やってるから
ミスったら誰もカバーできないんですよね。
そういう意味では割と心臓に毛が生えた
強メンタルな人でないとしんどいと思います。
釜屋さんのようなタイプはキツそうって思って視聴してました。
6)印象深いシーン
{netabare}
➀みぞれ
「窓開けるの上手いね」
みぞれの心の扉ってことですよね?
みぞれは割と詩人なのかもしれません。
あと小さなことなんですけど、
アンコン予選のフォロー、希美が参加してても
ちゃんと自分の意志で断ってるんですよね。
これがみぞれの高校生活の成長の証かなと思えます。
➁久美子の観察眼
麗奈は天才肌なんでしょうね。
凡人がなんで出来ないかが分からないんでしょう。
ゆえに凡人久美子にこそできることがあります。
麗奈は高みに立ち、みんなの目標になればいいと思うので、
彼女はこのままでもいいのかなと思います。
もちろん両方の視点を切り替えられるなら、なおベターですが。
{/netabare}