Witch さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2つのエピソードを巧みに織り交ぜ、緊張感と好奇心を煽る創りに満足
【レビューNo.106】(初回登録:2024/2/4)
オリジナルアニメ映画で2011年作品。50分程度
前回レビューした「UN-GO」の前日譚にあたる作品になります。
(ストーリー/評 価)
・話の大筋としては
Ⅰ.新十郎と因果との出会い
{netabare}・新十郎は紛争地域で巡回映画上映の個人ボランティア活動をしていた。
そこでN.P.O.「戦場で歌う会」のメンバーと出会う。そして旅行会社の
現地ガイドで彼らを案内していたのが、旧友の世良田だった。
・新十郎は彼らと行動を共にすることになるが、テロの襲撃を受け、そこ
で偶然にも封印されていた因果を目覚めさせることになる。{/netabare}
Ⅱ.新興宗教「別天王会」で起こる怪事件
{netabare}・時は流れ、東京では新興宗教「別天王会」がヤミヨセという儀式を行う
最中、信者が白い獣に殺されるという怪事件が発生していた。
そしてその「別天王会」の教祖として君臨していたのは、N.P.Oのメン
バーで現地で死んだはずの大野だったのだ。
・海勝麟六の差し金もあり、新十郎と因果は2人の最初の事件として、解
決に乗り出すことになる。{/netabare}
本作ではこの2つのエピソードを交互に見せながら、それぞれのストーリー
を進めていく形となります。
・「Ⅰ.新十郎と因果との出会い」については、1話冒頭や最終話ラストのシー
ン及び本編中の話に出た2人の契約内容についてなどに繋がる形となります。
・「Ⅱ.新興宗教「別天王会」で起こる怪事件」については、事件の真相解明と
共に、因縁の相手となる別天王や海勝麟六他レギュラーメンバーとのファー
ストコンタクトが描かれています。
・基本的に本編の補完エピソードという色合いが強いので、やはり先に本編を
視聴することをオススメします。
2つのエピソードを巧みに織り交ぜながら、緊張感と好奇心を煽る創りとな
っているので、個人的には予想以上に面白かったと思いました。
しっかり「UN-GO」の世界観は継承されており、一番気になっている(尻切
れトンボで終わった)、ある女性の話も綺麗に回収されましたし。
またラストにはちょっとしたサプライズも仕掛けられています。
「UN-GO」本編を気に入った方には、是非視聴して頂きたい作品ですね。